遠州鉄道が電車とバス全線でタッチ決済サービスを拡大、2025年2月から順次展開で利便性向上へ
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記事の要約
- 遠州鉄道が電車・バス全線でタッチ決済対応を拡大
- 電車は2025年3月1日、バスは2月上旬から順次開始
- Visa、JCBなど主要な決済ブランドに対応
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遠州鉄道のタッチ決済サービス拡大計画
遠州鉄道は交通系電子決済の利便性向上を目指し、遠鉄電車の全駅およびバスの全車両でタッチ決済対応のカードによる乗車サービスを2025年2月から開始することを2024年12月3日に発表した。このサービス拡大によって、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、およびスマートフォンによる乗車が可能になる。[1]
遠鉄電車では全駅の改札で遠州鉄道独自のICカード「NicePass」と同一の端末を使用し、入場時と出場時にタッチするだけで乗車が可能になる仕組みを導入することが決定した。一方、遠鉄バスではNicePassとは異なる専用端末を乗車時に使用し、降車時は運賃箱上のNicePass端末と同一の端末でタッチする方式を採用する。
対応する決済ブランドはVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯の6種類が導入され、Mastercardについても順次対応を予定している。遠鉄バスでは2024年3月から路線バスの一部や中部国際空港直行バス「e-wing」、都市間高速バス「e-LineR」の全車両で先行実施されており、利用者の利便性向上に寄与している。
遠州鉄道のタッチ決済サービスまとめ
遠鉄電車 | 遠鉄バス | |
---|---|---|
開始時期 | 2025年3月1日 | 2025年2月上旬より順次 |
対象範囲 | 全駅 | 全車両 |
使用端末 | NicePassと同一端末 | 専用端末(乗車時)、NicePass端末(降車時) |
対応決済ブランド | Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯 |
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stera transitについて
stera transitとは、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューションのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- タッチ決済を活用した公共交通機関向けソリューション
- 現金・事前チャージが不要で高い利便性を実現
- MaaSやスマートシティの認証基盤として活用可能
stera transitは三井住友カードが提供する決済プラットフォーム「stera」をベースに開発された交通系決済システムである。公共交通機関における感染症予防対策やインバウンド受け入れ環境の整備、地域のキャッシュレス決済促進など、交通分野以外への波及効果も期待されている。
遠州鉄道タッチ決済サービス拡大に関する考察
タッチ決済サービスの全路線展開により、利用者は事前チャージや現金の準備が不要となり、スムーズな乗車が実現される可能性が高まっている。特にインバウンド観光客にとって、普段使い慣れたクレジットカードやスマートフォンで乗車できることは、地域の公共交通機関の利便性向上に大きく寄与するだろう。
今後の課題として、システムの安定性確保や通信障害時の対応、高齢者などデジタル決済に不慣れな利用者へのサポート体制の整備が必要になってくる。バスと電車で端末の仕様が異なる部分もあり、利用者への丁寧な案内や説明も重要になってくるはずだ。
将来的には他の交通機関との相互利用や、地域の商業施設との連携によるポイントサービスの展開なども期待される。遠州鉄道のタッチ決済サービスは、地域公共交通のDX推進における重要なケーススタディとなり得る。
参考サイト
- ^ 三井住友カード. 「2025年3月1日(土)より、遠鉄電車の全駅・バスの全車両でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始します」. https://www.smbc-card.com/company/news/news0001980.pdf, (参照 24-12-05).
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