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【CVE-2024-11664】eNMS version 4.2にパストラバーサルの脆弱性、深刻度の高いリスクに緊急対応が必要

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • eNMSにパストラバーサルの脆弱性が発見される
  • version 4.2までの全バージョンに影響
  • パッチによる修正が推奨される深刻な脆弱性

eNMS 4.2のパストラバーサル脆弱性

2024年11月25日、eNMSのversion 4.2以前のバージョンにおいて重大な脆弱性が発見された。この脆弱性は【CVE-2024-11664】として識別されており、TGZファイルハンドラーのコンポーネントにおけるmultiselect_filtering機能に存在するパストラバーサルの脆弱性である。[1]

この脆弱性のCVSSスコアは4.0で8.7、3.1で8.8と高く評価されており、リモートからの攻撃が可能であることが判明している。攻撃の実行には低い権限レベルで十分であり、ユーザーの介入なしで攻撃が可能となっているため、早急な対応が必要である。

セキュリティ対策として、パッチID「22b0b443acca740fc83b5544165c1f53eff3f529」による修正が提供されている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃に利用される可能性があるため、影響を受けるバージョンのユーザーは直ちにパッチを適用することが推奨される。

eNMSの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11664
影響を受けるバージョン version 4.2以前の全バージョン
脆弱性の種類 パストラバーサル (CWE-22)
CVSSスコア v4.0: 8.7 (HIGH), v3.1: 8.8 (HIGH)
攻撃条件 リモート実行可能、低権限で実行可能、ユーザー介入不要
修正パッチ 22b0b443acca740fc83b5544165c1f53eff3f529

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリやファイルにアクセスを許してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ディレクトリトラバーサルとも呼ばれ、非公開ファイルへのアクセスを可能にする
  • システムファイルの漏洩や改ざんのリスクがある
  • 入力値の適切なバリデーションで防止可能

この種の脆弱性は特にファイル操作を行うコンポーネントで発生しやすく、eNMSの場合はTGZファイルハンドラーのmultiselect_filtering機能が対象となっている。CWEでは脆弱性タイプCWE-22として分類されており、Webアプリケーションセキュリティにおいて重要な脅威の一つとして認識されている。

eNMSの脆弱性に関する考察

eNMSの脆弱性は、ネットワーク管理システムにおけるセキュリティの重要性を再認識させる事例となっている。特にファイル操作に関連する機能は、システム全体に影響を及ぼす可能性があり、設計段階からのセキュリティ対策が不可欠である。今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値の厳密な検証とサニタイズ処理の実装が求められるだろう。

また、この脆弱性はリモートからの攻撃が可能で、かつ低権限での実行が可能という特徴を持っている。このことから、未パッチのシステムは深刻なリスクにさらされており、組織のセキュリティ管理者は早急なパッチ適用とシステムの監視強化を検討する必要がある。定期的なセキュリティ評価とパッチ管理の重要性が改めて浮き彫りとなった。

今後はeNMSの開発チームによる、より厳格なセキュリティテストの実施が期待される。特にファイル操作に関連する機能については、外部からの入力値に対する徹底的な検証と、アクセス制御の強化が必要である。セキュリティ機能の改善と、迅速なパッチ提供体制の構築が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-11664 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11664, (参照 24-12-06).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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