ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2024-12-06

日産自動車がブロックチェーン技術を活用した新サービスNISSAN PASSPORT BETAを開始、web3によるデジタルサービスの進化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日産が新サービス「NISSAN PASSPORT BETA」を開始
• web3テクノロジーを活用した限定メンバーシップNFTを展開
• 顧客と直接つながるDiscordコミュニティを開設

日産自動車がweb3技術を活用した新サービスを展開

日産自動車株式会社は顧客との新たな関係性構築を目指し、web3テクノロジーを活用した「NISSAN PASSPORT BETA」を2025年1月から開始することを発表した。このサービスでは限定5,523枚のメンバーシップNFTが発行され、FUTURISTIC、PERFORMANCE、CLASSIC、SMART LIFEの4タイプから選択可能となっている。^[1]

特別体験に参加できる限定メンバーシップNFTの応募受付は2024年12月5日から2025年1月14日まで実施され、当選者には専用のweb3ウォレットが提供されることになった。web3ウォレットは専用の口座開設や手数料が不要で、日産による安全な秘密鍵管理により高度なセキュリティを確保している。

さらにDiscordを活用した特別なコミュニティを期間限定で開設し、2025年3月下旬からはトークンを活用したリワードプログラムも開始予定だ。コミュニティ内での活動や貢献度に応じて特別なロールが付与され、限定特典や特別な体験と交換できる仕組みを導入している。

NISSAN PASSPORT BETAの機能まとめ

NISSAN PASSPORT BETAの詳細はこちら

ブロックチェーン技術について

ブロックチェーン技術とは、データを「ブロック」と呼ばれる単位でまとめ、それを「チェーン」のように連結して保存する仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 情報の改ざんが極めて困難な高い透明性
• 分散型システムによる堅牢なセキュリティ
• デジタル資産の安全な管理と取引が可能

日産自動車のNISSAN PASSPORT BETAでは、ブロックチェーン技術を活用してメンバーシップNFTやweb3ウォレットを提供することで、顧客のデジタル資産を安全に管理している。さらにPolygon PoSチェーンを採用することで、効率的なNFTの発行とトークン管理を実現している。

NISSAN PASSPORT BETAに関する考察

自動車メーカーがweb3技術を活用して顧客とのコミュニケーションを強化する取り組みは、デジタルトランスフォーメーションの新たな方向性を示している。特にDiscordコミュニティの活用は、顧客の声を直接サービス開発に活かせる可能性を持っており、従来の企業と顧客の関係性を大きく変える可能性を秘めている。

ただし、web3技術やNFTに不慣れなユーザーにとっては、サービスの利用ハードルが高く感じられる可能性がある。日産自動車が提供する専用ウォレットは、この課題に対する一つの解決策となり得るが、より直感的なユーザーインターフェースの開発と丁寧な利用サポートが今後の課題となるだろう。

将来的には、NFTやトークンを活用した新しい車両購入プログラムや、メンテナンスサービスとの連携など、自動車関連サービスとの統合が期待される。web3技術の特性を活かした革新的なサービス展開により、自動車業界全体のデジタル化が加速する可能性が高い。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「日産自動車、ブロックチェーン技術を活用した新サービス 「NISSAN PASSPORT BETA」を開始　～web3テクノロジーにより、クルマにまつわるデジタルサービスを進化～ | 日産自動車株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000009883.html, (参照 24-12-06).

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