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【CVE-2024-11959】D-Link DIR-605L 2.13B01にバッファオーバーフロー脆弱性、リモートからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • D-Link DIR-605L 2.13B01にバッファオーバーフロー脆弱性
  • formResetStatistic関数でリモートからの攻撃が可能
  • 深刻度は高く、緊急の対応が必要

D-Link DIR-605L 2.13B01のバッファオーバーフロー脆弱性

D-Link DIR-605Lのバージョン2.13B01において、formResetStatistic関数に関連するバッファオーバーフロー脆弱性が2024年11月28日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-11959】として識別されており、curTime引数の操作によってバッファオーバーフローが発生する可能性があることが判明している。[1]

この脆弱性はリモートから攻撃を実行することが可能であり、既に公開されて攻撃に悪用される可能性がある状態となっている。CVSSスコアは4.0バージョンで8.7、3.1バージョンで8.8と評価されており、深刻度は「HIGH」に分類されることが確認された。

VulDBのデータベースによると、この脆弱性はメモリ破損(CWE-119)およびバッファオーバーフロー(CWE-120)に分類される複合的な問題であることが明らかになっている。攻撃者は低い権限レベルでこの脆弱性を悪用できる可能性があり、機密性・整合性・可用性への影響が高いと評価されている。

D-Link DIR-605L 2.13B01の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11959
影響を受けるバージョン D-Link DIR-605L 2.13B01
脆弱性のタイプ バッファオーバーフロー、メモリ破損
CVSSスコア(v4.0) 8.7 (HIGH)
攻撃の特徴 リモートからの実行が可能、低い権限で実行可能

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがメモリ上に確保された領域(バッファ)を超えてデータを書き込もうとする際に発生する脆弱性のことである。以下のような特徴がある。

  • メモリ破壊やシステムクラッシュの原因となる
  • 任意のコード実行による権限昇格の可能性
  • 情報漏洩やサービス停止につながる危険性

このバッファオーバーフロー脆弱性は、D-Link DIR-605LのformResetStatistic関数においてcurTime引数の不適切な処理によって引き起こされる。この種の脆弱性は攻撃者によって悪用される可能性が高く、特にネットワーク機器における影響は深刻なものとなることが懸念される。

D-Link DIR-605L 2.13B01の脆弱性に関する考察

D-Link DIR-605Lの脆弱性は、ネットワーク機器のセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特にファームウェアの更新管理や脆弱性対策の重要性が改めて認識される中、製造元による迅速なセキュリティパッチの提供と、ユーザー側での適切なアップデート適用が不可欠となっているだろう。

今後はIoT機器のセキュリティ対策として、自動アップデート機能の実装やセキュリティ監視の強化が求められる。特にルーターなどのネットワーク機器は攻撃の標的となりやすく、製品のライフサイクル全体を通じたセキュリティサポートの提供が重要な課題となっている。

さらに、脆弱性情報の共有体制の整備や、セキュリティ対策の標準化も重要な検討課題となるだろう。IoT機器のセキュリティ基準の確立と、その遵守を確認する仕組みづくりが今後ますます重要になると考えられる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-11959 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11959, (参照 24-12-06).

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