セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-06

【CVE-2024-11966】PHPGurukul CMS 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、管理画面での認証バイパスのリスクが深刻化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul CMS 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• admin/index.phpのusernameパラメータに問題
• CVSSスコア最大7.5の深刻な脆弱性

PHPGurukul CMS 1.0のSQLインジェクション脆弱性

PHPGurukulのComplaint Management System 1.0において、重大なセキュリティ上の脆弱性が2024年11月28日に公開された。admin/index.phpファイル内のusernameパラメータの処理に関連するSQLインジェクションの脆弱性が発見され、リモートからの攻撃が可能な状態となっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2024-11966として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要だが、利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされている。

CVSSスコアはバージョン4.0で6.9（MEDIUM）、バージョン3.1と3.0で7.3（HIGH）、バージョン2.0で7.5と評価されており、深刻度の高い脆弱性であることが示されている。セキュリティ研究者のAurora0x1によって発見され、既に公開されているため悪用される可能性が高まっている。

PHPGurukul CMS 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性の一つであり、悪意のあるSQLコードを入力として挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの内容を不正に読み取り、改ざん、削除が可能
• 認証をバイパスし、不正アクセスを行うことが可能
• システム管理者権限を奪取される可能性がある

PHPGurukul CMS 1.0で発見されたSQLインジェクションの脆弱性は、admin/index.phpファイル内のusernameパラメータの処理に起因している。この脆弱性を悪用されると、データベースの不正な操作や情報漏洩などの深刻な被害が発生する可能性があるため、早急な対策が必要とされている。

PHPGurukul CMS 1.0の脆弱性に関する考察

PHPGurukul CMS 1.0の脆弱性は、特に認証機能を持つ管理画面で発見されたという点で深刻性が高いと言える。SQLインジェクションの脆弱性は基本的なセキュリティ対策で防ぐことが可能であり、入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用など、既知の対策手法が確立されている。管理画面の実装においては、より厳密なセキュリティレビューが必要だろう。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が不可欠となる。特にオープンソースのCMSシステムは多くのユーザーが利用する可能性があるため、セキュリティアップデートの迅速な提供体制の整備も重要な課題となっている。継続的なセキュリティ監査と脆弱性診断の実施が望まれる。

また、PHPGurukulには脆弱性報告プログラムの整備や、セキュリティアドバイザリの発行体制の確立が求められる。オープンソースプロジェクトとしての持続可能性を高めるためにも、セキュリティインシデントへの対応プロセスの確立とコミュニティとの協力体制の構築が必要となるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-11966 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11966, (参照 24-12-06).

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