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【CVE-2024-11745】Tenda AC8に重大な脆弱性、リモートからの攻撃でシステム全体に影響の恐れ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tenda AC8の重大な脆弱性が発見される
  • route_static_check関数にスタックベースのバッファオーバーフロー
  • CVSSスコア8.7-9.0の高リスク脆弱性として報告

Tenda AC8 16.03.34.09のスタックベースバッファオーバーフロー脆弱性

2024年11月26日、Tenda AC8 16.03.34.09においてroute_static_check関数における重大な脆弱性が発見された。この脆弱性は/goform/SetStaticRouteCfgファイル内に存在し、リストの操作によってスタックベースのバッファオーバーフローを引き起こす可能性がある危険性が指摘されている。[1]

この脆弱性は遠隔から攻撃可能であり、既に一般に公開されているため悪用される可能性が高い状態となっている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で8.7を記録し、高いリスクレベルとして分類されており、早急な対応が必要とされている。

脆弱性の影響範囲は広く、機密性や整合性、可用性のすべてにおいて高いレベルでの影響が想定されている。VulDBのユーザーであるhand_kingによって報告されたこの脆弱性は、CWE-121とCWE-119という2つの脆弱性タイプに分類されている。

Tenda AC8の脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 16.03.34.09
脆弱性の種類 スタックベースバッファオーバーフロー
CVSSスコア(v4.0) 8.7 (HIGH)
攻撃の条件 リモートからの攻撃が可能
影響度 機密性・整合性・可用性すべてで高レベル

スタックベースバッファオーバーフローについて

スタックベースバッファオーバーフローとは、プログラムのスタック領域に割り当てられたバッファのサイズを超えるデータが書き込まれることで発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊によってプログラムの動作が不安定になる
  • 任意のコード実行につながる可能性がある
  • システムのセキュリティを著しく低下させる

この種の脆弱性は特にネットワーク機器において深刻な影響をもたらす可能性がある。route_static_check関数における今回の脆弱性は、入力値の検証が不十分であることが原因で発生しており、攻撃者によって悪用された場合、システム全体に重大な影響を及ぼす可能性がある。

Tenda AC8の脆弱性に関する考察

この脆弱性が一般に公開されている状況は、Tendaのセキュリティ対応における課題を浮き彫りにしている。特にルーター製品におけるセキュリティ脆弱性は、個人情報の漏洩やネットワークの不正利用など、広範な影響を及ぼす可能性があるため、製品開発段階でのセキュリティテストの強化が不可欠だろう。

今後のファームウェアアップデートでは、入力値の厳密な検証やバッファサイズの適切な管理など、基本的なセキュリティ対策の実装が求められる。また、脆弱性情報の公開から修正までの時間を短縮するため、セキュリティインシデント対応プロセスの見直しも検討する必要があるだろう。

長期的には、セキュリティバイデザインの考え方を製品開発プロセスに組み込み、脆弱性の発生そのものを防ぐ取り組みが重要となる。特にIoT機器のセキュリティは年々重要性を増しており、Tendaには継続的なセキュリティ強化とユーザー保護の取り組みが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-11745 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11745, (参照 24-12-06).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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