経済

ECONOMY

公開：2024-12-05

PayPay銀行が定常プログラム「預金革命」を開始、メガバンクの約20倍となる年2.0%の特別金利を実現し資産形成をサポート

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PayPay銀行が円と米ドル普通預金に年2.0%の特別金利を適用
• PayPayアプリで外貨預金の利用が可能に
• 「ウォレット」で米ドル普通預金の残高確認が追加

PayPay銀行の普通預金金利プログラムが大幅アップデート

PayPay銀行株式会社は円普通預金と米ドル普通預金の両方に預け入れると年2.0%(税引後1.59%)の金利が適用される定常プログラム「預金革命」を2024年12月より開始することを発表した。メガバンクの普通預金金利と比較すると約20倍の金利水準となっており、預金者の資産形成を強力に後押しする体制が整った。^[1]

PayPay株式会社が提供するキャッシュレス決済サービス「PayPay」の「PayPay銀行」ミニアプリにおいて、2024年12月4日より外貨預金の利用が可能になった。PayPay銀行の預金口座を持っていないユーザーも「PayPay」から口座開設することで特別金利の適用を受けることができるようになった。

「PayPay」の「ウォレット」機能では円普通預金残高のみが表示されていたが、2024年12月4日より順次米ドル普通預金の残高も確認できるようになる。また「PayPay資産」画面では両通貨の個別残高と合計額が表示され、特別金利が適用される預金残高を簡単に確認できるようになった。

定常プログラム「預金革命」の詳細まとめ

外貨預金について

外貨預金とは、円以外の通貨で預け入れ・払い戻しができる預金のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 為替相場の変動により為替差益を得られる可能性がある
• 払戻時に為替差損が発生するリスクがある
• 預入時と払戻時に為替手数料が発生する

PayPay銀行が提供を開始した外貨預金は米ドルのみを取り扱っており、PayPayアプリの「PayPay銀行」ミニアプリから開設や残高確認が可能となっている。外貨預金は預金保険の対象外であり、為替相場の変動によって元本割れのリスクが存在するため、取引開始前に商品説明書や約款を十分確認する必要がある。

PayPay銀行の定常プログラム「預金革命」に関する考察

PayPay銀行の定常プログラム「預金革命」は、メガバンクの約20倍という高金利で資産形成を支援する画期的なサービスである。普通預金という出し入れ自由な商品性を維持しながら高金利を実現した点は、利便性と収益性を両立させる新しい預金商品のモデルケースになるだろう。

一方で為替リスクや元本割れの可能性があることから、利用者への適切な情報提供と理解促進が重要な課題となる。特に外貨預金未経験者に対して、為替変動リスクや手数料についての丁寧な説明が求められるだろう。PayPayアプリとの連携による利便性向上は評価できるが、リスク管理の観点からの配慮も必要である。

今後はより多くの通貨への対応や、為替リスクをヘッジするような付加サービスの提供も期待される。PayPayというプラットフォームを活用した金融サービスの拡充は、デジタル金融の新たな可能性を切り開く重要な試みとなるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「PayPay銀行、円と米ドル普通預金の両方に預け入れで金利年2.0％の定常プログラム「預金革命」を開始！ | PayPay銀行株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000278.000003984.html, (参照 24-12-05).

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