【CVE-2024-51378】CyberPanelに深刻な認証バイパスの脆弱性、PSAUXによる実際の攻撃も確認
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記事の要約
- CyberPanelに認証バイパスの脆弱性が発見
- 任意のコマンド実行が可能な状態に
- PSAUXによる実際の攻撃事例を確認
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CyberPanelバージョン2.3.7以前の深刻な脆弱性
CyberPanel(別名Cyber Panel)において、dns/views.pyとftp/views.pyのgetresetstatusに認証バイパスと任意のコマンド実行を可能にする深刻な脆弱性が2024年10月29日に報告された。この脆弱性は【CVE-2024-51378】として特定され、secMiddlewareの不適切な実装により、statusfileプロパティにシェルメタ文字を使用することで認証をバイパスできる状態となっている。[1]
この脆弱性は2024年10月にPSAUXによって実際に悪用され、バージョン2.3.6およびパッチ未適用の2.3.7に影響を与えることが確認された。攻撃者は/dns/getresetstatusまたは/ftp/getresetstatusを介して、認証なしで任意のコマンドを実行できる状態となっていたのだ。
CISAはこの脆弱性の深刻度を最高レベルの10.0(CRITICAL)と評価し、攻撃の複雑さは低く、特権も不要であると判断した。この脆弱性は既に実際の攻撃に使用されており、早急なアップデートが必要とされている。
CyberPanelの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-51378 |
影響を受けるバージョン | 2.3.6以前およびパッチ未適用の2.3.7 |
脆弱性の種類 | 認証バイパスおよび任意のコマンド実行 |
影響を受けるコンポーネント | dns/views.pyとftp/views.pyのgetresetstatus |
深刻度 | CVSS 10.0(CRITICAL) |
攻撃の複雑さ | 低(特権不要) |
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認証バイパスについて
認証バイパスとは、システムやアプリケーションの認証メカニズムを回避して不正にアクセスを行う手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規の認証プロセスを迂回して権限を取得
- 設計上の欠陥や実装の不備を悪用
- システム管理者と同等の権限を不正に取得可能
今回のCyberPanelの脆弱性では、secMiddlewareがPOSTリクエストのみをチェックする実装の欠陥により、異なるリクエストメソッドを使用することで認証をバイパスすることが可能となっていた。さらにstatusfileプロパティにシェルメタ文字を使用することで、システム上で任意のコマンドを実行できる状態となっていたのだ。
CyberPanelの認証バイパス脆弱性に関する考察
CyberPanelで発見された認証バイパスの脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティ設計における重要な教訓を提供している。特にリクエストメソッドによって認証チェックを変えるような実装は、攻撃者に悪用される可能性が高く、すべてのリクエストに対して一貫した認証チェックを行う必要がある。この事例は、セキュリティミドルウェアの実装における綿密な設計と徹底的なテストの重要性を再認識させるものだ。
今後同様の脆弱性を防ぐためには、開発段階でのセキュリティレビューとペネトレーションテストの強化が不可欠となるだろう。特に認証やアクセス制御に関わるコードは、複数の視点からのレビューと、様々な攻撃パターンを想定したテストが必要となる。オープンソースプロジェクトにおいても、セキュリティ専門家の知見を積極的に取り入れる体制作りが望まれる。
Webアプリケーションのセキュリティは、一度の対策で完璧になるものではなく、継続的な改善が必要不可欠だ。CyberPanelの開発チームには、今回の事例を教訓として、より強固なセキュリティ体制の構築を期待したい。特に認証システムの設計においては、シンプルさと堅牢性のバランスを考慮した実装が重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-51378 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51378, (参照 24-12-09).
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