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公開：2024-12-09

JR東日本コンサルタンツがJR札幌駅周辺の3Dナビゲーションアプリの実証実験を開始、駅構内の移動をシームレスに案内

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JR札幌駅周辺の3Dナビゲーションアプリを実証実験
• 東京ステーションナビに札幌エリアを追加して公開
• 12月9日から1月31日までアンケート調査を実施

JR札幌駅周辺で3Dナビゲーションアプリの実証実験を開始

JR東日本コンサルタンツは、国土交通省のプロジェクト「PLATEAU」におけるユースケース開発事業の一環として、JR札幌駅周辺の3Dモデルを活用したナビゲーションアプリの実証実験を2024年12月9日より開始した。この実証実験では、JR北海道や札幌駅総合開発などの協力を得て作成した地図データを東京ステーションナビに追加し、一般公開することで利便性の向上を図る。^[1]

開発されたナビゲーションアプリは、駅構内や地下通路などをシームレスにつなぐ3D地図を特徴としており、GPSが届かない屋内でも屋内測位技術により現在地を表示することが可能となっている。このアプリは鉄道利用者や観光客、地域住民に向けて、店舗や施設の情報に加え、避難施設などの情報も提供する機能を備えている。

実証実験の期間中は、アプリ上のリンクからアンケート調査を実施し、利用者からのフィードバックを収集する予定だ。収集された意見は、2025年1月31日までの実証実験期間中に分析され、今後のアプリケーション改善に活用されることになっている。

3Dナビゲーションアプリの機能まとめ

屋内測位技術について

屋内測位技術とは、GPSの電波が届かない建物内での位置情報を取得するための技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• Wi-FiやBluetooth、センサーなどを活用した高精度な位置測定
• 建物内のシームレスなナビゲーションを実現
• リアルタイムでの位置情報更新が可能

JR札幌駅周辺の3Dナビゲーションアプリでは、この屋内測位技術を活用することで、地下通路や駅構内などGPSが届かない場所でも正確な現在地表示を実現している。駅を利用する多くの人々にとって、目的地までのスムーズな経路案内や施設情報の提供が可能となり、利便性の向上に貢献している。

3Dナビゲーションアプリの実証実験に関する考察

3Dモデルを活用したナビゲーションアプリの実証実験は、駅利用者の利便性向上という観点で画期的な取り組みとなっている。特に屋内測位技術を活用することで、従来のGPSでは対応できなかった地下空間や建物内での正確な位置情報提供が可能となり、駅構内での迷子防止や緊急時の避難誘導にも活用できる可能性を秘めている。

一方で、3D地図データの更新頻度や精度の維持、システムの安定性確保などが今後の課題として考えられる。特に店舗の入れ替わりが頻繁な駅ビル内の情報をリアルタイムに反映させる仕組みの構築や、多言語対応による外国人観光客への配慮なども重要な検討事項となるだろう。

将来的には、他の主要駅への展開や、MaaSプラットフォームとの連携による統合的な移動支援サービスの実現も期待される。アンケート調査で得られる利用者の声を活かし、より使いやすいサービスへと進化させることで、スマートシティの実現に向けた重要な一歩となることが見込まれる。

参考サイト

1. ^ JR北海道. 「札幌駅周辺で３D モデルを利用した歩行者ナビゲーションの実証実験を実施します」. https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20241209_KO_PLATEAU_sapporo.pdf, (参照 24-12-09).

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