DX

ディーエックス

公開：2024-12-09

デジリハが東京都中小企業振興公社のイノベーション創出事業に採択、リハビリ効果測定用ダッシュボードの開発で医療DXを推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• デジリハが東京都中小企業振興公社のイノベーション創出事業に採択
• 障害児者のリハビリ効果を測定するダッシュボードを開発
• ゲーミフィケーションとデータ分析で効果的なリハビリを実現

デジリハのリハビリ支援ダッシュボード開発が始動

株式会社デジリハは東京都中小企業振興公社の「令和６年度 デジタル技術を活用した先進的サービス創出支援事業」への採択を2024年12月9日に発表した。障害児者のリハビリ効果を視覚的かつ定量的に収集・分析できるダッシュボード機能の開発に取り組み、根拠に基づいたリハビリの提供を目指すことになった。^[1]

デジリハのプロダクトはゲーミフィケーションを活用してリハビリのモチベーション向上を実現していたが、効果測定には既存の評価指標を別途使用する必要があり、測定の手間や技術的な課題が存在していた。新たに開発中のセンサーとデータ技術により、特別な操作なくデータを蓄積し過去との比較が可能になるため、効果検証の利便性が大幅に向上するだろう。

現在デジリハは約40本のアプリを提供しており、PC内蔵マイクを活用したアプリではプレイ時の音量データをダッシュボードに表示することが可能になっている。ダッシュボードのWEBページではエンドユーザーごとの情報閲覧や閲覧権限の付与ができ、リハビリの成果を多角的に分析できる仕組みを構築している。

デジリハのダッシュボード機能まとめ

デジリハの詳細はこちら

ゲーミフィケーションについて

ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素や考え方を他の分野に応用することで、ユーザーの動機付けや行動変容を促す手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 目標達成に向けた明確な指標と報酬の設定
• 段階的な難易度調整による継続的な挑戦意欲の維持
• 視覚的なフィードバックによるモチベーション向上

デジリハではゲーミフィケーションを活用することで、リハビリ本来の目的である機能回復や能力向上をゲーム感覚で楽しく実現することを可能にしている。新たに開発されるダッシュボードと組み合わせることで、遊び感覚でのリハビリと科学的な効果測定を両立することができる。

デジリハのリハビリ支援ダッシュボードに関する考察

デジリハのダッシュボード開発は、リハビリテーション分野におけるデジタル化とデータ活用の重要な一歩となる可能性が高い。従来の手作業による効果測定をデジタル化することで、医療従事者の作業負担が軽減され、より多くの時間を患者のケアに充てることが可能になるだろう。また、データの蓄積と分析により、個々の患者に適した最適なリハビリプログラムの提供も期待できる。

一方で、デジタル機器の操作に不慣れな高齢者や重度の障害を持つ利用者にとって、新しいシステムの導入が新たな障壁となる可能性も考えられる。ユーザーインターフェースの更なる改善や、導入時のサポート体制の充実が今後の課題となるだろう。医療機関やリハビリ施設のスタッフに対する十分な研修や、継続的なフォローアップも重要になってくる。

将来的には、AIによる分析機能の追加やリモートリハビリへの対応など、さらなる機能拡張が期待される。特に地方在住者や通院が困難な患者にとって、オンラインでのリハビリ指導とデータ管理の組み合わせは、医療アクセスの向上につながるはずだ。デジリハには、テクノロジーの力で医療格差の解消に貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「デジリハ、東京都中小企業振興公社のイノベーション創出事業に採択 | 株式会社デジリハのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000095667.html, (参照 24-12-09).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧