和歌山県がKii-Labと連携し空き家活用による関係人口創出事業を開始、2025年1月から3回の体験型イベントを実施へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

和歌山県がKii-Labと連携し空き家活用による関係人口創出事業を開始、2025年1月から3回の体験型イベントを実施へ

PR TIMES より


記事の要約

  • Kii-LabがWakayama県の空き家活用事業を受託
  • 2025年1月から2月にかけて3回の1DAYイベントを開催
  • 空き家を活用した地域活性化の具体的な提案を募集

和歌山県の空き家活用による関係人口創出事業がKii-Labによって始動

一般社団法人Kii-Labは和歌山県の令和6年度空き家を活用した新しいまちづくりによる関係人口創出事業の受託者として2024年12月9日に採択された。令和5年住宅・土地統計調査によると和歌山県内の空き家数は約10万5千戸に達しており、利用目的のない空き家は約5万9千戸となっているため、地域資源としての活用が急務となっている。[1]

空き家活用の推進に向けて、Kii-Labは地域内外の人材が協同して新しいまちづくりに取り組むワークショップ型の1DAYイベントを2025年1月から2月にかけて3回開催する予定だ。田辺市のトウザン荘や美浜町三尾のゲストハウストナリ、海南市冷水のチャイとコーヒーとクラフトビールを会場として、空き家を活用した実践的な体験機会を提供することになった。

2024年7月に設立されたKii-Labは、「和歌山を若者と未来溢れるまちにする」をコンセプトに掲げ、職・住まい・教育の三つの観点から地域活性化に取り組んでいる。代表理事の岩永淳志氏が率いるKii-Labは、日高郡美浜町を拠点に10代から40代までの現役世代が暮らしやすい社会作りを目指しているのだ。

和歌山県の空き家活用1DAYイベント開催概要

項目 詳細
イベント名 空き家と〇〇 in Wakayama
第1回 2025年1月11日「空き家と農業」(会場:田辺en+、トウザン荘)
第2回 2025年1月18日「空き家と手仕事」(会場:道草屋)
第3回 2025年2月1日「空き家と大工」(会場:チャイとコーヒーとクラフトビール)
開催時間 各回13:00〜20:00
対象者 空き家に興味がある方、移住検討者、地域づくり参加希望者
イベントの詳細・申し込みはこちら

関係人口について

関係人口とは、移住した定住人口でもなく観光に来た交流人口でもない、地域と多様に関わる人々を指す概念である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 地域や地域の人々と継続的なつながりを持つ
  • 地域の課題解決や活性化に関与する
  • 地域の将来を担う可能性を持つ人材として期待される

和歌山県の空き家活用事業では、空き家をきっかけとした関係人口の創出を目指している。地域内外の人材が協同して新しいまちづくりに取り組むことで、持続可能な地域づくりの基盤形成を促進することが期待されているのだ。

空き家活用による関係人口創出事業に関する考察

空き家を地域資源として捉え直す本事業の取り組みは、地方創生における新たな可能性を示唆している。特に農業やカフェ、大工など具体的な活動と結びつけることで、空き家活用の実践的なモデルケースとなることが期待できるだろう。

一方で、空き家の利活用には建物の補修や改修、法的手続きなど多くの課題が存在している。今後は行政や地域住民、専門家との連携を強化し、空き家活用に関するノウハウの蓄積と共有が必要になってくるだろう。

また、空き家活用を通じた関係人口の創出には、継続的な関係構築とフォローアップが重要な鍵を握っている。ワークショップやイベントをきっかけとしつつ、オンラインコミュニティの形成やプロジェクトの定期的な進捗共有など、持続的な関係性を構築する仕組みづくりが求められるのだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「(一社)Kii-Labが和歌山県の令和6年度空き家を活用した新しいまちづくりによる関係人口創出事業の受託者に採択 | 一般社団法人Kii-Labのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000154292.html, (参照 24-12-11).

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