【CVE-2024-41777】IBM Cognos Controller 11.0.0と11.0.1にハードコード化された認証情報の脆弱性、CVSSスコア7.5のハイリスクと評価
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記事の要約
- IBM Cognos Controller 11.0.0と11.0.1にハードコード化された認証情報が存在
- 内部データの暗号化やシステム間通信に影響のある脆弱性
- CVSSスコア7.5のハイリスク脆弱性として評価
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IBM Cognos Controllerのハードコード化された認証情報の脆弱性
IBMは2024年12月3日、IBM Cognos Controller 11.0.0および11.0.1にハードコード化された認証情報が存在する脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-41777】として識別されており、パスワードや暗号化キーがソフトウェアにハードコードされている問題が確認されている。[1]
この脆弱性はIBM Cognos Controllerの内部認証プロセス、外部コンポーネントとの通信および内部データの暗号化に影響を及ぼす可能性がある。CVSSスコア7.5のハイリスクとして評価されており、攻撃に特別な権限や条件を必要としないことから、早急な対応が求められている。
CWE-798(Use of Hard-coded Credentials)に分類されるこの脆弱性は、ネットワークを介したアクセスが可能で攻撃の複雑さは低いと評価されている。SSVCの評価では、自動化された攻撃の可能性が指摘されており、技術的な影響は部分的とされているため、システム管理者による適切な対策が必要となっている。
IBM Cognos Controller脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-41777 |
影響を受けるバージョン | 11.0.0、11.0.1 |
CVSSスコア | 7.5(High) |
脆弱性の種類 | CWE-798(ハードコード化された認証情報) |
技術的影響 | 内部認証、外部通信、データ暗号化に影響 |
攻撃の複雑さ | 低(Low) |
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ハードコード化された認証情報について
ハードコード化された認証情報とは、ソフトウェアのソースコード内に直接埋め込まれたパスワードや暗号化キーなどの機密情報のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ソースコード内に直接記述された変更困難な認証情報
- 複数のインスタンス間で共有される可能性が高い固定値
- リバースエンジニアリングによる露出リスクが存在
IBM Cognos Controllerの脆弱性では、このハードコード化された認証情報が内部認証、外部コンポーネントとの通信、内部データの暗号化に使用されている。このような実装は、認証情報が第三者に漏洩した場合、同じバージョンを使用する全てのシステムに影響を与える可能性があるため、重大なセキュリティリスクとなっている。
IBM Cognos Controller脆弱性に関する考察
IBM Cognos Controllerにおけるハードコード化された認証情報の問題は、エンタープライズシステムにおけるセキュリティ設計の重要性を浮き彫りにしている。特に内部認証や外部通信、データ暗号化といった重要な機能に関わる認証情報がハードコード化されていた点は、今後のセキュアな実装に向けた教訓となるだろう。
今後の対策として、認証情報の外部化や定期的なローテーション機能の実装、暗号化キーの安全な管理システムの導入が考えられる。同時にコードレビューやセキュリティ監査の強化により、開発段階での脆弱性の早期発見と防止が重要となってくるはずだ。
将来的には、ゼロトラストアーキテクチャの採用やクラウドネイティブな認証基盤の活用など、より柔軟で安全な認証メカニズムへの移行が期待される。特にコンテナ化やマイクロサービス化が進む中、従来型の固定的な認証方式からの脱却は避けられない課題となっている。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-41777 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-41777, (参照 24-12-13).
- IBM. https://www.ibm.com/jp-ja
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