【CVE-2024-11656】EnGenius製品に重大な脆弱性、コマンドインジェクション攻撃が可能な状態に
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記事の要約
- EnGeniusの複数製品にコマンドインジェクションの脆弱性
- diag_ping6引数の操作により遠隔から攻撃が可能
- ベンダーへの報告に対して返答なしの状態が続く
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EnGenius製品のコマンドインジェクション脆弱性について
EnGenius社のENH1350EXT、ENS500-AC、ENS620EXTにおいて、重大な脆弱性が2024年11月25日に公開された。この脆弱性は/admin/network/diag_ping6ファイルの処理に関連しており、diag_ping6引数の操作によってコマンドインジェクションが可能となることが判明している。[1]
この脆弱性はCVE-2024-11656として識別されており、CVSSスコアはバージョン4.0で5.1(中程度)、バージョン3.1で4.7(中程度)と評価されている。攻撃者は遠隔からこの脆弱性を悪用する可能性があり、既に攻撃手法が一般に公開されている状態だ。
EnGeniusは早期にこの脆弱性について通知を受けていたが、現時点で何らの対応も行っていない状況が続いている。影響を受けるバージョンは20241118までのENH1350EXT、ENS500-AC、ENS620EXTの各製品であり、ユーザーのセキュリティリスクが懸念される状態となっている。
脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対象製品 | ENH1350EXT、ENS500-AC、ENS620EXT |
影響バージョン | 20241118まで |
脆弱性の種類 | コマンドインジェクション(CWE-77、CWE-74) |
CVSSスコア | v4.0:5.1(中)、v3.1:4.7(中) |
攻撃条件 | リモートからの実行が可能 |
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コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを実行するために、アプリケーションの入力を操作する脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- システムコマンドを実行できる権限を不正に取得
- 未検証の入力データを通じて攻撃が可能
- システムレベルでの深刻な被害をもたらす可能性
EnGenius製品で発見された脆弱性では、diag_ping6引数の操作を通じてコマンドインジェクションが可能となっている。この種の脆弱性は入力値の適切な検証と制限がなければ、攻撃者にシステムレベルでの権限を与えてしまう危険性がある。
EnGenius製品の脆弱性に関する考察
EnGeniusの製品に発見された脆弱性は、ネットワーク機器のセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特に製品の基本的な診断機能であるping6コマンドに関連する部分で脆弱性が発見されたことは、同様の機能を持つ他のネットワーク機器にも同種の問題が存在する可能性を示唆している。
今後の課題として、ベンダーの脆弱性対応の迅速性と透明性の向上が挙げられる。早期の脆弱性通知に対して適切な対応がなされていない現状は、製品のセキュリティライフサイクル管理における重大な問題を示唆している。セキュリティパッチの提供体制の確立と、ユーザーへの適切な情報開示が急務だ。
対策として、ネットワーク機器のファームウェア更新プロセスの自動化や、セキュリティ監視体制の強化が考えられる。製品のセキュリティ機能の強化と併せて、ユーザー側でも適切なネットワークセグメンテーションやアクセス制御の実装が重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-11656 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11656, (参照 24-12-13).
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