【CVE-2024-11658】EnGenius製品に重大な脆弱性、コマンドインジェクション攻撃が可能に
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記事の要約
- EnGeniusの複数製品にコマンドインジェクションの脆弱性
- ENH1350EXT/ENS500-AC/ENS620EXTが影響を受ける
- リモートから攻撃可能で公開済みの脆弱性
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EnGeniusの複数製品における重大な脆弱性【CVE-2024-11658】
EnGenius社の製品ENH1350EXT、ENS500-AC、ENS620EXTにおいて、2024年11月25日にコマンドインジェクションの脆弱性が報告された。この脆弱性は/admin/network/ajax_getChannelListファイルの機能に関連しており、countryCode引数の操作によってコマンドインジェクションが可能になることが判明している。[1]
この脆弱性はリモートから攻撃を実行することが可能であり、既に一般に公開されているため悪用される可能性が高い状態となっている。ベンダーには早期に脆弱性情報が開示されたものの、現時点で対応や回答は行われていない状況が続いている。
CVSSスコアは3.1および4.0において中程度の深刻度と評価されており、それぞれ4.7点と5.1点が付けられている。攻撃には高い特権レベルが必要とされるものの、攻撃の複雑さは低く、機密性・整合性・可用性のすべてに影響を及ぼす可能性があることが指摘されている。
CVE-2024-11658の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受ける製品 | ENH1350EXT、ENS500-AC、ENS620EXT(20241118まで) |
脆弱性の種類 | コマンドインジェクション(CWE-77、CWE-74) |
CVSSスコア | CVSS 4.0: 5.1(中)、CVSS 3.1: 4.7(中) |
攻撃条件 | リモートからの攻撃が可能、高い特権レベルが必要 |
現状 | エクスプロイトが公開済み、ベンダー未対応 |
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コマンドインジェクションについて
コマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを実行可能なシステムコマンドの一部として注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- システムコマンドを実行する機能を悪用した攻撃手法
- 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
- システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性がある
本脆弱性ではcountryCode引数の不適切な処理により、攻撃者が任意のコマンドを実行できる状態となっている。この種の脆弱性は適切な入力値の検証やサニタイズ処理を実装することで防ぐことが可能だが、EnGeniusの対象製品ではこれらの対策が十分でないことが明らかになった。
EnGenius製品の脆弱性に関する考察
EnGenius製品におけるこの脆弱性は、ネットワーク機器のセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特に管理者権限を持つユーザーからの攻撃に対して脆弱である点は、内部犯行や特権昇格後の攻撃シナリオにおいて深刻な影響をもたらす可能性が高いだろう。
今後は製品開発段階での入力値の検証やサニタイズ処理の実装強化が必要不可欠となってくる。特にネットワーク機器のファームウェアアップデートは、ユーザー側の負担や運用への影響を考慮する必要があるため、計画的な脆弱性対策の実施が重要になってくるだろう。
またベンダーの脆弱性への対応姿勢も大きな課題として挙げられる。早期の脆弱性情報開示にも関わらず適切な対応がなされていない現状は、製品のセキュリティライフサイクル管理における改善の必要性を示している。今後は脆弱性情報の適切な管理と迅速な対応体制の構築が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-11658 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11658, (参照 24-12-13).
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