【CVE-2024-8359】Visteonインフォテインメントシステムに重大な脆弱性、物理アクセスで任意のコード実行が可能に
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記事の要約
- Visteonのインフォテインメントシステムに深刻な脆弱性
- 物理的なアクセスで任意のコード実行が可能に
- REFLASH_DDU_FindFile機能に問題が存在
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Visteonインフォテインメントシステムの重大な脆弱性
Zero Day Initiativeは2024年11月22日、Visteonのインフォテインメントシステムにおいて深刻な脆弱性【CVE-2024-8359】を公開した。この脆弱性はREFLASH_DDU_FindFile機能に存在し、物理的なアクセス権を持つ攻撃者が認証なしで任意のコードを実行できる状態になっている。[1]
この脆弱性は特にcmu150_NA_74.00.324Aのバージョンに影響を与えることが確認されており、ユーザー入力文字列から構成されるシステムコールの実行を引き起こす可能性がある。攻撃者はこの脆弱性を利用してデバイスのコンテキスト内でコードを実行することが可能になっている。
CVSSスコアは6.8(MEDIUM)と評価されており、攻撃元区分は物理的アクセス、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは不要とされている。また、ユーザーの関与も不要であり、スコープは変更なしだが、機密性・完全性・可用性への影響は高いと判断されている。
CVE-2024-8359の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
公開日 | 2024年11月22日 |
影響を受けるバージョン | cmu150_NA_74.00.324A |
脆弱性の種類 | OSコマンドインジェクション(CWE-78) |
CVSSスコア | 6.8(MEDIUM) |
攻撃条件 | 物理的アクセスが必要、認証不要 |
影響度 | 機密性・完全性・可用性への影響が高い |
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OSコマンドインジェクションについて
OSコマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを実行するために、システムのコマンドインタープリタに不正な入力を送り込む攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力を適切に検証せずにシステムコマンドとして実行
- 攻撃成功時にシステム権限でコマンドを実行可能
- データの改ざんや情報漏洩のリスクが極めて高い
本脆弱性では、REFLASH_DDU_FindFile機能においてユーザー入力の検証が不十分であり、システムコールの実行が可能な状態となっている。この種の脆弱性は、適切な入力検証やサニタイズ処理を実装することで防ぐことができ、重要なセキュリティ対策の一つとして認識されている。
Visteonインフォテインメントシステムの脆弱性に関する考察
この脆弱性の発見は車載システムのセキュリティ上、非常に重要な意味を持つ。物理的なアクセスが必要とはいえ認証なしで任意のコード実行が可能という点は、整備時や中古車販売時など車両が第三者の手に渡る際のリスクを示唆している。
今後はソフトウェアアップデートの配信システムそのものの見直しが必要になるだろう。特に車載システムの更新プロセスにおける署名検証や暗号化通信の強化、また物理的なアクセス制御の仕組みの改善が求められる。
インフォテインメントシステムと車両制御系統の分離や、重要な更新処理における多要素認証の導入など、より包括的なセキュリティ対策の実装が望まれる。自動車の電子化が進む中、このような脆弱性対策は今後さらに重要性を増すだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-8359 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-8359, (参照 24-12-13).
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