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公開：2024-12-13

Azure DevOpsのNew Boards Hubが全面展開へ、2025年4月までに旧版を完全廃止しユーザー体験を刷新

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• New Boards Hubが全顧客へのロールアウトを継続的に実施
• 現在60%の顧客でNew Boards Hubがデフォルト設定に
• 2025年第1四半期末までに旧Boards体験を完全廃止へ

Azure DevOpsのNew Boards Hubロールアウト計画が進行中

Azure DevOpsチームは2024年12月11日、New Boards Hubの全顧客へのロールアウト進捗状況について発表した。現在60%の顧客でNew Boards Hubがデフォルト体験として設定されており、そのうち20%の顧客では旧Boards体験への復帰オプションが完全に無効化されている状態だ。^[1]

Azure DevOpsの更新プロセスは6段階のリング方式で実施されており、Ring 0から順次展開が進められている。Ring 0はAzure DevOpsエンジニアリングチーム専用のカナリアリングとして機能しており、各リングでの十分なテストと検証を経て、最終的にRing 5の広範なユーザー層へと展開されるプロセスとなっている。

2025年1月初旬からはRing 3の顧客に対してNew Boards Hubを完全移行する予定であり、同時にRing 5に属する残り40%の顧客に対してもNew Boards Hubをデフォルト体験として有効化する計画が進められている。2025年4月までには全顧客がNew Boards Hubへ完全移行する見込みだ。

New Boards Hubロールアウトの進捗状況

リング方式について

リング方式とは、ソフトウェアの更新や新機能の展開を段階的に行う手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 段階的な展開による安全性の確保
• 各段階での問題検出と修正が可能
• ユーザー層に応じたリスク管理が実現可能

Azure DevOpsのNew Boards Hubロールアウトでは、6段階のリング方式を採用することで、新機能の安定性と品質を確保している。各リングでの十分なテストと検証により、最終的なRing 4およびRing 5への展開時には問題が発生するリスクが大幅に低減されることが期待できる。

New Boards Hubロールアウトに関する考察

Azure DevOpsチームが採用している段階的なロールアウト戦略は、ユーザーエクスペリエンスの継続的な改善と安定性の確保という観点で高く評価できる。特にリング方式による展開は、各段階でのフィードバックを収集し改善を重ねることで、最終的な全面展開時の品質向上に大きく貢献していることが見て取れるだろう。

今後の課題として、旧Boards体験からの移行に伴うユーザーの学習コストや既存のワークフローへの影響が挙げられる。特に大規模組織では、チーム全体の生産性に一時的な影響を与える可能性があるため、十分な移行期間の確保と詳細なドキュメントの提供が重要になってくるだろう。

長期的な展望としては、New Boards Hubを基盤とした新機能の追加や、他のAzure DevOpsサービスとの統合強化が期待される。ユーザーフィードバックを活かした継続的な機能改善により、より効率的なプロジェクト管理が実現できる可能性が高いのだ。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「New Boards Hub Rollout Expectations - Azure DevOps Blog」. https://devblogs.microsoft.com/devops/new-boards-hub-rollout-expectations/, (参照 24-12-13).

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