ユアスタンドが家庭用EV充電器の実証事業を開始、遠隔制御による効率的な充電環境の実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ユアスタンド株式会社は、MCリテールエナジー株式会社と共同で家庭用EV充電器の遠隔制御サービスを2024年10月から提供開始した。新たな電力プラン「昼ワッ得プラン」と「昼ワット得CO2フリープラン」の提供を通じて、効率的な充電環境の実現を目指している。^[1]

2024年12月13日より、EV充電器「Wallbox Pulsar Plus」本体と設置工事費に対する補助金制度が開始された。補助対象は本体と設置工事費を合わせて税込40万円までとなっており、家庭用充電環境の普及促進を図っている。

電力の需給状況に応じた充電制御により、電力需要が低い昼間帯での充電を推進する仕組みを構築している。この取り組みは再生可能エネルギーの有効活用とEVユーザーのコスト削減を両立させ、社会全体の電力需給バランスの最適化に貢献している。

ディマンドレスポンスとは、電力の需要と供給のバランスを最適化するため、消費者が電気の使用を制御する仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

EVの充電において、ディマンドレスポンスを活用することで、電力需要の低い昼間帯に充電を促し、夕方から夜にかけての電力需要ピーク時を避けることが可能となる。この取り組みにより、再生可能エネルギーの効率的な活用と電力系統の安定化を実現できる。

家庭用EV充電器の遠隔制御システムの導入は、再生可能エネルギーの有効活用と電力需給の最適化において重要な役割を果たすことが期待される。特に昼間の太陽光発電の余剰電力を効率的に活用できる点は、環境負荷の低減とコスト削減の両面で大きなメリットとなるだろう。

今後の課題として、充電制御のアルゴリズムの最適化や、ユーザーの充電パターンの分析による予測精度の向上が挙げられる。また、EVの普及に伴う充電インフラの需要増加に対応するため、設置工事の効率化や施工業者の育成も重要な検討事項となってくるだろう。

将来的には、V2H（Vehicle to Home）やV2G（Vehicle to Grid）などの双方向充電技術との連携により、さらなる電力系統の安定化への貢献が期待される。家庭用蓄電池としてのEVの活用は、災害時のレジリエンス向上にも寄与する可能性を秘めている。

^ PR TIMES. 「家庭用（戸建て向け）ディマンドレスポンス・遠隔制御の実装化事業スマートEV充電器 Wallbox Pulsar Plus機器・施工の実証事業開始のお知らせ | ユアスタンド株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000071105.html, (参照 24-12-16).

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