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公開：2024-12-16

家電メーカーAretiがチャリパワーを発売、電動アシスト自転車のバッテリーで家電製品の使用が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 電動アシスト自転車のバッテリーで家電が使用可能なチャリパワーを発表
• パナソニック、ヤマハ、ブリヂストン製バッテリーに対応
• 応急電源として防災認証を取得し12月20日から出荷開始

電動アシスト自転車バッテリー対応インバーター「チャリパワー」の発売

家電メーカーのAreti株式会社は、キャンプギアブランド「キャンキャンパー」からAC100V 500Wの正弦波出力を実現する電動アシスト自転車用バッテリー対応インバーター「チャリパワー」を2024年12月13日より予約受付を開始した。クラウドファンディングサービスのマクアケでは目標金額を大幅に達成し、USB PD対応のタイプCポートを搭載することで急速充電にも対応している。^[1]

チャリパワーはパナソニック、ヤマハ、ブリヂストンの純正バッテリー（25.2-25.9V）を自動認識する機能を搭載し、手動の切り替えスイッチが不要になっている。バッテリーマネージメントシステムと最大電圧・最低電圧保護機能により安全性を確保し、特許出願番号2024-154517を取得することで製品の独自性を高めている。

電源確保が困難な状況での使用を想定し、非常持出袋に収納可能なコンパクトサイズを実現している。防災分野における有益な活用が可能な製品として認証を取得しており、キャンプや車中泊などのアウトドアシーンでも活用できる汎用性の高さが特徴となっている。

チャリパワーの仕様まとめ

バッテリー適合確認はこちら

バッテリーマネージメントシステムについて

バッテリーマネージメントシステムとは、リチウムイオン電池の充放電を制御する管理システムのことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• バッテリーの充放電状態を監視し適切な制御を実施
• 過充電・過放電を防止し電池の寿命を延長
• 使用中の発熱リスクを軽減し安全性を確保

チャリパワーで採用されている電動アシスト自転車用バッテリーは、パナソニック、ヤマハ、ブリヂストンの3社が提供する純正品に搭載されている。バッテリーマネージメントシステムによって安全性が確保され、インバーターとしての安定した電力供給を実現している。

電動アシスト自転車用バッテリー活用に関する考察

電動アシスト自転車のバッテリーを汎用電源として活用できる点は、災害時の非常用電源確保という観点で画期的な取り組みである。従来の据え置き型ポータブル電源と比較して持ち運びが容易であり、日常的に使用している電動アシスト自転車のバッテリーを有効活用できる点は評価に値するだろう。

今後の課題として、対応バッテリーの拡充や出力容量の向上が挙げられる。パナソニック、ヤマハ、ブリヂストン以外のメーカーが提供する電動アシスト自転車用バッテリーへの対応や、より大容量の家電製品にも使用できるよう出力容量を増やすことで、製品の汎用性がさらに高まることが期待される。

将来的には電動アシスト自転車のバッテリーを活用した分散型エネルギーシステムの構築も視野に入れるべきだ。災害時の地域コミュニティにおける電力供給インフラとしての役割も期待でき、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとしても注目に値する。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「電動アシスト自転車のバッテリーでスマホの充電や、家電が使える! | Areti株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000271.000008638.html, (参照 24-12-16).

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