セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-16

a2networkが中国渡航向けスマホレンタルサービスを開始、反スパイ法対策と情報漏洩防止を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• a2networkが中国渡航向けのスマホレンタルサービスを開始
• 反スパイ法のリスク回避と情報漏洩対策に対応
• 利用者名義の中国回線電話番号を提供し安全性を確保

中国でのリスクに対応したスマートフォンレンタルサービス

a2network株式会社は中国渡航時の情報セキュリティ対策として、スマートフォンレンタルサービスを2024年12月13日に提供開始した。中国では2024年7月より国家安全当局の担当者が個人の携帯電話やパソコンを検査できる権限を持つようになり、外国からの出張者も規制の対象となっている状況を受けての対応となるだろう。^[1]

中国のビザ免除措置による滞在期間が15日から30日に延長されたことで、ビジネス渡航の増加が見込まれる中、情報漏洩やハッキングのリスクへの対策が重要性を増している。a2networkは2020年から法人向けに提供していたレンタルサービスを一般にも拡大し、ウェブサイトから直接申し込みが可能になった。

このレンタルサービスでは、利用者名義の中国回線電話番号を発行することで、必須アプリの使用を可能にしながら情報セキュリティを確保している。また、モバイルWiFiとのセットプランでは、中国国内でのLINEやGoogleなどの規制対象サービスの利用も実現可能だ。

中国スマホレンタルサービスの詳細

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反スパイ法について

反スパイ法とは、中国の国家安全を脅かす行為に対する法的規制のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。

• 2014年に制定され2023年7月に改正法が施行
• 国家安全当局による個人デバイスの検査権限を明確化
• 外国人を含むすべての渡航者が対象

2024年7月からは国家安全機関の行政法執行手続きに関する規定が新たに施行され、スパイ行為の疑いがある場合は個人の携帯電話やパソコンの検査が可能となった。日本企業でも中国出張時のパソコン持ち出し制限などの対策を講じる動きが出ている。

中国スマホレンタルサービスに関する考察

中国の規制強化に対応したスマートフォンレンタルサービスの提供は、ビジネス渡航者の情報セキュリティ確保において重要な意味を持つ。特に利用者名義の電話番号を毎回新規発行する方式は、番号の使い回しによる情報漏洩リスクを軽減する効果的な対策となっている。

今後の課題として、中国国内での規制がさらに強化される可能性や、新たな形態のセキュリティリスクへの対応が挙げられる。サービス提供者には、法規制の変更や技術的な脅威に対して迅速に対応できる体制の維持が求められるだろう。

将来的には、AIを活用した不正アクセス検知やセキュリティ監視機能の追加など、より高度な情報保護機能の実装が期待される。また、企業のセキュリティポリシーと連携した管理機能の強化など、ビジネス利用における利便性向上も重要な課題となっている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「反スパイ法」リスク回避　中国スマホレンタルサービス開始 | a2network株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000002159.html, (参照 24-12-16).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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