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公開：2024-12-19

アークエルと日本海ガス絆HDがEVスマート充電システムを共同開発、ピークシフト機能で電気料金を削減

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アークエルが日本海ガス絆HDとEVスマート充電システムを共同開発
• 新システムでピークシフト・ピークカット機能を実現
• 電力需要のピークを避けEV充電の電気料金を削減

アークエルのEVスマート充電システム「AAKEL eFleet」による経済的なEV充電の実現

アークエルテクノロジーズ株式会社は2024年12月16日、日本海ガス絆ホールディングスグループとの共同実証により、EVスマート充電・運行管理システム「AAKEL eFleet」のピークシフト・ピークカット機能を開発したことを発表した。アークエルと日本海ガス絆HDグループは2022年からEV充電に関する実証を共同で行っており、日本海ガス社屋での機器設置と実証内容の共同検討によって経済的なEV充電を可能にする機能を実現したのである。^[1]

EVスマート充電システム「AAKEL eFleet」は施設内の電力使用量が多い時間帯を予測し、その時間帯を避けてEV充電を行うよう自動でスケジュールを調整することが可能になった。また施設全体の電力需要のピークを抑制することで、電気料金の高騰を防ぐことができるようになっている。

さらにEV充電中に施設全体の契約電力を超えるピーク需要を検知した場合、充電器を自動的に停止して電力需要を抑制する機能も搭載されている。停止により不足した充電分は、オフピーク時間帯に補完充電を行うよう自動でスケジュールが調整され、突発的なピーク需要の発生を抑制することが可能である。

AAKEL eFleetの機能まとめ

AAKELの詳細はこちら

ピークシフトについて

ピークシフトとは、電力需要が集中する時間帯を避けて電力使用を分散させる取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 電力需要が集中する時間帯を避けて電力使用を分散
• 電力使用量のピークを抑制し基本料金を削減
• 電力需給の安定化にも貢献する取り組み

AAKEL eFleetのピークシフト機能は施設内の電力使用状況を予測し、EV充電のスケジュールを自動で最適化することで経済的な運用を実現している。この機能により、充電設備を導入する企業や施設は電気料金の削減と電力需給の安定化を両立することが可能となっている。

AAKEL eFleetのEVスマート充電システムに関する考察

AAKEL eFleetのピークシフト・ピークカット機能は、EV充電に伴う電力コストの削減という課題に対する実践的なソリューションとなっている。特に施設全体の電力使用状況を考慮した自動スケジューリング機能は、運用担当者の負担を軽減しながら効率的な充電管理を実現することが可能である。

今後EVの普及が進むにつれて、充電設備の導入拡大に伴う電力需要の増加が予想される。充電インフラの効率的な運用と電力コストの最適化がより重要な課題となる中、AAKEL eFleetのような充電管理システムの重要性は更に高まっていくだろう。

将来的にはEV充電器以外の設備機器への制御対象の拡大も予定されており、施設全体のエネルギーマネジメントの高度化が期待される。EVの充電管理にとどまらず、施設全体の省エネルギーや電力コスト削減に貢献するプラットフォームとしての発展が望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「日本海ガス絆ホールディングスグループとの共同実証により「AAKEL eFleet」で経済的なEV充電が可能に | アークエルテクノロジーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000058244.html, (参照 24-12-19).

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