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公開：2024-12-20

GoogleがMicrosoft TeamsからGoogle Chatへのデータ移行機能をベータ版で公開、チャンネルの会話データを効率的に移行可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Googleが Microsoft Teams から Google Chat へのデータ移行機能を公開
• Google Workspace管理者向けのデータ移行ツールがオープンベータで利用可能
• チャンネルの会話履歴をGoogle Chatのスペースへ移行可能

Google ChatへのMicrosoft Teamsデータ移行機能がベータ版で公開

Googleは組織のGoogle Chat導入を促進するため、Microsoft Teamsからのデータ移行機能を2024年12月17日にベータ版として公開した。Google Workspace管理者は管理コンソールから、TeamsのチャンネルからGoogle Chatのスペースへ会話データを移行することが可能になっている。移行プロセスはCSVファイルを使用して、移行元と移行先のマッピングを指定することができるのだ。^[1]

移行可能なデータは、ユーザーライセンスを持ちGoogle Chatサービスが有効になっているアカウントに限定されており、管理者は移行する会話の開始日を指定することができる。移行プロセスの進行状況は、タスクごとの進捗バーで視覚的に確認することが可能であり、完了、スキップ、失敗、警告などの状態が一目で把握できるようになっている。

また、本機能はGoogle Chatの既存のスペースやメッセージに影響を与えることなく利用することができる。デルタ移行と呼ばれる機能により、初回の移行以降に追加された新しいメッセージのみを移行することも可能であり、既に移行済みのメッセージは自動的にスキップされる仕組みになっている。

Microsoft Teamsからの移行機能まとめ

デルタ移行について

デルタ移行とは、初回の一括移行後に追加された新しいデータのみを移行する手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 増分データのみを効率的に移行可能
• 既存の移行済みデータを自動的にスキップ
• システムリソースの効率的な利用を実現

Google ChatのMicrosoft Teamsからのデータ移行機能では、デルタ移行によって初回移行以降に追加されたTeamsチャンネルのメッセージを効率的に移行することが可能になっている。移行プロセスでは既に成功した移行メッセージを自動的に判別し、重複を防ぎながら新規メッセージのみを移行することができるのだ。

Microsoft TeamsからGoogle Chatへの移行機能に関する考察

Google ChatへのMicrosoft Teamsデータ移行機能の提供は、企業のコミュニケーション基盤の移行を支援する重要な一歩となっている。特にCSVファイルによるマッピング機能や進捗状況の可視化は、管理者の移行作業の負担を大幅に軽減することが期待できる。ただし、移行対象がチャンネルの会話データに限定されているため、添付ファイルや個人間のチャットなど、その他のデータ移行に関する課題が残されているだろう。

今後は移行できるデータ種別の拡充が重要な課題となることが予想される。Teams上で交わされる様々な形式のコミュニケーションデータを包括的に移行できる機能の追加が、より多くの組織の移行を促進することにつながるはずだ。特に、添付ファイルや絵文字リアクションなどのリッチコンテンツの移行対応が望まれる。

また、移行プロセスの自動化やスケジュール設定機能の追加も検討に値する課題だ。大規模組織では段階的な移行が必要となるケースも多く、より柔軟な移行計画の立案と実行を可能にする機能が求められる。今後のアップデートでは、こうした運用面での機能強化にも期待が高まっている。

参考サイト

1. ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Available in open beta: migrate messages from Microsoft Teams to Google Chat 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2024/12/open-beta-migrate-microsoft-teams-messages-to-google-chat.html, (参照 24-12-20).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
3. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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