【CVE-2024-12660】IObit Advanced SystemCare Utimate 17.0.0にヌルポインタ参照の脆弱性、サービス拒否攻撃のリスクが浮上
スポンサーリンク
記事の要約
- IObit Advanced SystemCare Utimateにヌルポインタ参照の脆弱性
- バージョン17.0.0までの全てのバージョンが影響を受ける
- VulDBがベンダーに連絡するも返答なし
スポンサーリンク
IObit Advanced SystemCare Utimate 17.0.0のヌルポインタ参照の脆弱性
2024年12月16日、IObit Advanced SystemCare Utimateにおいて深刻な脆弱性が発見されたことが公開された。この脆弱性は、AscRegistryFilter.sysライブラリのIOCTLハンドラー内の0x8001E018関数におけるヌルポインタ参照に関するものであり、ローカルホストからの攻撃が可能となっている。[1]
この脆弱性はNVDによってCVSS v4.0で6.8(Medium)、CVSS v3.1で5.5(Medium)、CVSS v3.0で5.5(Medium)、CVSS v2.0で4.6の深刻度が割り当てられている。攻撃者は特権レベルなしでローカルホストから攻撃を実行することが可能であり、サービス拒否攻撃につながる可能性が高い。
VulDBはこの脆弱性についてベンダーに早期に連絡を試みたが、IObit社からの応答は得られていない状態が続いている。影響を受けるバージョンは17.0.0以下の全てのバージョンであり、現時点で公式な対策や修正パッチは提供されていない状況だ。
IObit Advanced SystemCare Utimate 17.0.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-12660 |
影響を受けるコンポーネント | AscRegistryFilter.sys内のIOCTLハンドラー |
脆弱性の種類 | ヌルポインタ参照、サービス拒否 |
深刻度 | CVSS 4.0: 6.8 (Medium) |
攻撃条件 | ローカルホストからの攻撃、低い特権レベル |
影響を受けるバージョン | 17.0.0以下の全バージョン |
スポンサーリンク
ヌルポインタ参照について
ヌルポインタ参照とは、コンピュータプログラムにおいてメモリアドレス0(ヌル)を参照しようとする際に発生する深刻なプログラミングエラーのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- プログラムのクラッシュやサービス停止の原因となる重大な問題
- メモリ管理の不備により発生する一般的な脆弱性
- 特権昇格やサービス拒否攻撃に悪用される可能性がある
CVE-2024-12660として報告された今回の脆弱性は、AscRegistryFilter.sysライブラリのIOCTLハンドラー内で発生するヌルポインタ参照の問題であり、CWE-476(ヌルポインタ参照)とCWE-404(サービス拒否)に分類されている。この種の脆弱性は、プログラムの実行を妨害し、システムの安定性を損なう可能性が高い。
IObit Advanced SystemCare Utimate 17.0.0の脆弱性に関する考察
IObit Advanced SystemCare Utimateの脆弱性は、システムのセキュリティを根本から脅かす可能性のある重大な問題として認識する必要がある。特に、ベンダーからの応答が得られていない状況は、ユーザーのセキュリティリスクを高める要因となっており、早急な対応が望まれるところだ。
この脆弱性は、ローカルホストからの攻撃という制限があるものの、特権レベルが低くても実行可能という点で深刻度が高いといえる。今後、攻撃者によってこの脆弱性が悪用された場合、システムの安定性やパフォーマンスに重大な影響を及ぼす可能性があるため、暫定的な対策としてアクセス制御の強化やモニタリングの徹底が求められる。
将来的には、IObit社がこの脆弱性に対する包括的な修正パッチをリリースすることが期待される。また、セキュリティコミュニティと協力して、より迅速な脆弱性対応体制を構築することで、同様の問題の再発を防ぐ取り組みも重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-12660 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12660, (参照 24-12-22).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- セントラル防災が岐阜市立加納中学校の生徒向けに消防設備体験ワークショップを実施、防災意識の向上とキャリア教育に貢献
- CLACKがインフォテックから使用済みPC10台を寄贈受け、経済的困難を抱える高校生向けプログラミング教育支援を強化
- neoAIがエンタープライズ向けAI Agent Serviceをリリース、複雑な業務フローの完全自動化を実現
- アルフレッサとメドピアがHealthtech Summit 2024を開催、医療DXの未来像を議論し医薬品流通の変革を推進
- NRIセキュアがCISAのSecure by Design宣誓に署名、設計段階からのセキュリティ重視で安全性向上へ
- ブラザーのプリンター・複合機4機種がBLI 2025 Pick Awardを受賞、高い生産性とセキュリティ性能が評価
- みずほFGがPKSHA AI ヘルプデスクを導入、生成AIと有人連携で人事照会業務の効率化を実現
- モンスターラボが生成AI活用の新サービス『Chat Knowledge Lab』を提供開始、社内ナレッジ活用で90%の作業時間削減を実現
- 楽天シンフォニーが船舶向けセキュリティソリューションRakuten Maritimeを提供開始、船舶ライフサイクル全体のセキュリティ対策を実現へ
- SS1クラウドがmobiconnectとの連携を強化、管理画面からのシームレスなアクセスを実現し業務効率が向上
スポンサーリンク