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【CVE-2024-53952】Adobe InDesign Desktopにサービス拒否の脆弱性、NULLポインタ参照の問題で対応急ぐ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Adobe InDesign Desktopに重大な脆弱性が発見
  • NULLポインタ参照によるDoS攻撃のリスク
  • ID19.5およびID18.5.4以前のバージョンが対象

Adobe InDesign DesktopのNULLポインタ参照の脆弱性

Adobe社は2024年12月10日、InDesign DesktopのID19.5およびID18.5.4以前のバージョンにNULLポインタ参照の脆弱性が存在することを公表した。この脆弱性は【CVE-2024-53952】として識別されており、悪意のあるファイルを開くことでアプリケーションのサービス拒否攻撃につながる可能性がある。[1]

この脆弱性は共通脆弱性評価システムCVSS v3.1で中程度の深刻度である5.5を記録している。攻撃元区分はローカルで攻撃条件の複雑さは低いものの、特権は不要だがユーザーの操作が必要とされており、機密性や完全性への影響はないが可用性への影響は高いと評価されている。

Adobe社はこの脆弱性に関する詳細な情報をセキュリティ勧告APSB24-97として公開している。脆弱性の種類はCWE-476のNULLポインタ参照に分類され、影響を受けるバージョンの範囲は初期バージョンからID18.5.4までと特定されている。

InDesign Desktop脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-53952
影響を受けるバージョン ID19.5、ID18.5.4以前
脆弱性の種類 NULLポインタ参照(CWE-476)
CVSSスコア 5.5(中程度)
攻撃条件 ユーザーの操作が必要
影響 アプリケーションのサービス拒否
セキュリティ勧告の詳細はこちら

NULLポインタ参照について

NULLポインタ参照とは、プログラムがメモリ上のNULL(無効な)アドレスにアクセスしようとする際に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムの実行時エラーを引き起こす可能性が高い
  • アプリケーションのクラッシュやサービス拒否につながる
  • 適切なエラー処理とポインタの検証で防止可能

Adobe InDesign Desktopの場合、この脆弱性は悪意のある細工が施されたファイルを開いた際にNULLポインタ参照が発生し、アプリケーションがクラッシュする可能性がある。攻撃者はこの脆弱性を悪用してサービス拒否攻撃を実行する可能性があるため、影響を受けるバージョンのユーザーは最新版への更新を検討する必要がある。

Adobe InDesign Desktopの脆弱性に関する考察

NULLポインタ参照の脆弱性は、アプリケーションのクラッシュという限定的な影響にとどまるものの、企業のデザインワークフローに重大な支障をきたす可能性がある。特にデッドラインの迫った作業中にクラッシュが発生した場合、データの損失や作業の中断による生産性への影響が懸念されるため、早急な対応が求められるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、InDesignのファイル処理機能におけるポインタの検証やエラーハンドリングの強化が必要となる。また、ユーザー側でも不審なファイルを開く際の注意喚起や、定期的なバックアップの実施など、予防的な対策を講じることが重要になってくるだろう。

Adobe社には継続的なセキュリティ監査とパッチ提供の迅速化が求められる。デザイン業界のスタンダードツールとしてのInDesignの信頼性を維持するためにも、脆弱性の早期発見と修正のプロセスをさらに強化することが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-53952 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-53952, (参照 24-12-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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