セキュリティ

SECURITY

公開：2025-01-10

クリムゾン・ジャパンが研究データ保護システムEnago Lockをリリース、独自形式での機密情報管理を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• クリムゾン・ジャパンがEnago Lockを運用開始
• 専用ソフトウェアでファイルを.enago形式に変換し機密保護
• 全ての英文校正サービスに本格導入へ

Enago Lockによる研究データ保護機能の強化

株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパンは研究データのセキュリティ向上を目指し、自社開発のファイル追跡システムEnago Lockを2025年1月8日にリリースした。このシステムは.docx形式のファイルを専用ソフトウェアでのみアクセス可能な.enago形式に変換し、高レベルの安全性と秘匿性を確保する仕組みとなっている。^[1]

Enago Lockはファイルのアクセス状況を監視・管理することで、機密情報へのアクセスを許可された担当者のみが指定期間内で作業を実施できる環境を実現した。作業完了後の校正ファイル納品時には.enago形式のファイルが完全に削除され、担当者のシステムにデータの痕跡が残らない仕組みを構築している。

開発1年目の試験運用では、専門校正者を含むエナゴの作業チームから高い評価を得ることができた。その後B2Bパートナー向けに企業・組織向けバージョンを展開し、今回全ての英文校正サービスにおいてEnago Lockの導入を決定するに至っている。

Enago Lockの主な機能まとめ

Enago Lockの詳細はこちら

ファイル追跡システムについて

ファイル追跡システムとは、デジタルファイルのアクセスや編集履歴を監視・管理するセキュリティソリューションのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ファイルの開封や編集などの操作履歴を記録
• アクセス権限の設定による情報漏洩の防止
• 指定期間外のアクセスを制限し機密性を確保

研究論文などの機密性の高いデータを扱う場合、ファイル追跡システムの導入は情報セキュリティ対策として重要な役割を果たしている。Enago Lockは独自の.enago形式への変換とアクセス制御により、研究データの保護を実現している。

Enago Lockに関する考察

Enago Lockの導入により研究データのセキュリティが強化されることで、研究者はより安心して論文の校正を依頼することが可能となるだろう。特に機密性の高い研究データを扱う場合、ファイルの追跡や制御が可能な本システムは有効な選択肢となり得る。

今後の課題として、ファイル形式の変換に伴う互換性の問題や、アクセス権限の管理における運用負荷の増加が考えられる。これらの課題に対しては、変換時のデータ整合性チェック機能の強化や、権限管理の自動化などの機能拡充が求められるだろう。

将来的には、AIによる不正アクセスの検知や、ブロックチェーン技術を活用したより強固な追跡システムの実装も期待される。研究データの重要性が増す中、セキュリティ機能の更なる進化が望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「研究データを新方式で守るセキュリティEnago Lockを導入 | 株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000131971.html, (参照 25-01-10).

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