公開:

GoogleがHome Runtimeをアップデート、Matter対応デバイスのオフライン操作とリモートアクセスが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • GoogleがHome Runtimeのアップデートを発表
  • Matterデバイスのリモートアクセスとローカル制御が可能に
  • 開発者向けのHome APIを公開

GoogleのHome Runtimeプラットフォームのアップデートの詳細

Googleは2025年1月7日、スマートホーム「Google Home」端末上で動作するソフトウェアプラットフォーム「Home Runtime」のアップデートを発表した。このアップデートによってMatter対応端末へのリモートアクセスと完全なローカル制御が実現し、インターネット接続のない環境でもGoogle Home経由でMatter対応デバイスの操作が可能になっている。[1]

Home RuntimeはテレビやChromecast with Google TVなどの端末をGoogle Homeのハブとして機能させるためのソフトウェアプラットフォームだ。このプラットフォームは現在40万台以上のデバイスに統合されており、Google NestデバイスやAndroid 14搭載のGoogle TVデバイス、対応するLG TVなどで利用することが可能になっている。

さらにGoogleは開発者向けにHome APIを公開することも発表した。これにより開発者はユーザーがアプリ内でホームオートメーションを作成および管理するためのツールを構築できるようになり、Eve、Nanoleaf、LG、ADT、Tuya Smartなどのパートナー企業が既に新機能の実装を開始している。

Home Runtimeの新機能まとめ

項目 詳細
主な新機能 Matter対応デバイスのリモートアクセスとローカル制御
対応デバイス Google Nestデバイス、Chromecast、Google TV(Android 14)、LG TV
導入済みパートナー Eve、Nanoleaf、LG、ADT、Tuya Smart
今後対応予定 Cync、GE Appliances、Yale、Aqara

Matterについて

Matterとは、Connectivity Standards Alliance(CSA)が策定したスマートホームの相互運用性規格のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 異なるメーカーのスマートホームデバイス間での相互運用性を実現
  • リモートアクセスと完全なローカル制御をサポート
  • 高速で安全な通信を実現するプロトコル

GoogleはMatterの品質向上に向けてAppleやSamsungと共同で投資を行っており、認証の自動化やスクリプトの相互運用性の向上、SDKのバグ修正などを進めている。さらにMediaTekと協力してWi-FiBluetooth LE、Threadを1つのチップに統合したTrinityチップを開発し、Thread Border Routerの普及促進を図っているのだ。

Home Runtimeのアップデートに関する考察

GoogleのHome Runtimeアップデートは、スマートホームデバイスの相互運用性と利便性を大きく向上させる重要な進展となっている。特にMatter対応デバイスのオフライン操作が可能になったことで、インターネット接続の状態に左右されない安定したスマートホーム環境の構築が実現可能になったのだ。

ただし、今後はMatter対応デバイスの普及と品質の確保が課題となる可能性が高い。特に既存のスマートホームデバイスからの移行や、異なるメーカー間での相互運用性の確保には、まだ時間と労力が必要になるだろう。今後は開発者向けのドキュメントやツールの充実、そしてユーザーへのサポート体制の強化が重要になってくる。

MediaTekとの協力によるTrinityチップの開発は、Thread Border Routerの普及を加速させる可能性がある。これによってスマートホームデバイスの接続性が向上し、より多くのユーザーがMatterのメリットを享受できるようになるだろう。Googleには引き続き、スマートホーム市場のリーダーとしての役割を果たすことが期待される。

参考サイト

  1. ^ Google for Developers. 「Building a better smart home - Google Developers Blog」. https://developers.googleblog.com/en/building-a-better-smart-home-expanding-access-for-developers-and-users/, (参照 25-01-11).
  2. Apple. https://www.apple.com/jp/
  3. Samsung. https://www.samsung.com/jp/
  4. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「IoT」に関するコラム一覧「IoT」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
IoTに関する人気タグ
IoTに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。