公開:

【CVE-2024-49069】Microsoft Excelに深刻な脆弱性、複数のOffice製品のアップデートが必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Microsoft Excelにリモートコード実行の脆弱性が発見
  • Microsoft Office 2019など複数の製品が影響を受ける
  • CVSSスコア7.8の深刻度の高い脆弱性に分類

Microsoft Excelのリモートコード実行の脆弱性

Microsoftは2024年12月10日、Microsoft Excelにおけるリモートコード実行の脆弱性【CVE-2024-49069】を公開した。この脆弱性はCVSSv3.1で7.8のスコアを記録しており、攻撃者により悪用された場合にリモートでコードが実行される可能性がある深刻な脆弱性となっている。[1]

影響を受ける製品は、Microsoft Office 2019やMicrosoft 365 Apps for Enterpriseを含む複数のOffice製品に及んでいる。この脆弱性はUse After Free(CWE-416)に分類されており、ユーザーの操作を必要とするものの特権は不要とされている。

影響を受けるプラットフォームは32ビットシステムおよびx64ベースシステムであり、Microsoft Office LTSC for Mac 2021およびMicrosoft Office LTSC for Mac 2024などのMac版製品も対象となっている。対策として、各製品の最新バージョンへのアップデートが推奨されている。

影響を受ける製品まとめ

製品名 影響を受けるバージョン
Microsoft Office 2019 19.0.0以降
Microsoft 365 Apps for Enterprise 16.0.1以降
Microsoft Office LTSC 2021 16.0.1以降
Microsoft Office LTSC 2024 1.0.0以降
Microsoft Excel 2016 16.0.0.0以降16.0.5478.1002未満

リモートコード実行の脆弱性について

リモートコード実行の脆弱性とは、攻撃者が標的のシステムに対して遠隔から任意のコードを実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 遠隔からシステムの制御が可能になる深刻な脆弱性
  • マルウェアの実行やデータの改ざんなどの攻撃に悪用される可能性
  • 特権昇格やシステムの完全な制御につながる可能性

この種の脆弱性は、CVSSスコアで高い値を記録することが多く、迅速な対応が求められる。Microsoft Excelの脆弱性においても、CVSSスコア7.8という高い値が付けられており、ユーザーの操作を必要とするものの特権は不要という特徴を持っている。

Microsoft Excelの脆弱性に関する考察

Microsoft Excelの脆弱性が広範な製品に影響を与えていることは、企業のセキュリティ管理において重要な課題となっている。特にMicrosoft Office製品は企業での利用率が高く、複数のバージョンが混在する環境では、包括的なアップデート管理が必要不可欠となっているのだ。

今後の課題として、クラウドベースのOffice製品とローカルインストール型製品の両方に対する統一的なセキュリティ対策の確立が挙げられる。特にMac版製品も影響を受けていることから、マルチプラットフォーム環境における脆弱性管理の重要性が一層高まっていくだろう。

Microsoft Excelの脆弱性対策には、製品のアップデートだけでなくユーザー教育も重要な要素となる。不審なファイルの開封を防ぐためのセキュリティ意識向上や、定期的なバージョン管理の徹底が今後さらに求められるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-49069 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49069, (参照 25-01-16).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
セキュリティに関する人気タグ
セキュリティに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。