セキュリティ

SECURITY

公開：2025-01-16

【CVE-2025-0229】code-projects Travel Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、情報漏洩のリスクに早急な対応が必要

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Travel Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• enquiry.phpファイルで複数のパラメータに影響
• CVSS評価で中程度の深刻度と判定

Travel Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性について

VulDBは2025年1月5日、code-projects社のTravel Management System 1.0において深刻な脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は/enquiry.phpファイルの処理に関連しており、pid/t1/t2/t3/t4/t5/t6/t7の引数操作によってSQLインジェクションが可能となっている。脆弱性の公開により、リモートからの攻撃が実行可能な状態となっているのだ。^[1]

脆弱性の深刻度はCVSSスコアリングシステムのバージョン4.0で5.3点、バージョン3.1と3.0で6.3点、バージョン2.0で6.5点と評価されており、中程度の深刻度と判定された。この脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されており、ユーザーインターフェースなしで攻撃が可能となっている。

【CVE-2025-0229】として識別されたこの脆弱性は、CWE-89（SQLインジェクション）とCWE-74（インジェクション）に分類されている。影響を受けるのはTravel Management System 1.0のみであり、既に一般に公開されているため、早急な対策が必要となっている。

Travel Management System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用し、データベースに不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの改ざんや情報漏洩を引き起こす可能性がある
• 入力値の検証が不十分な場合に発生しやすい
• Webアプリケーションの深刻な脆弱性として頻繁に報告される

Travel Management System 1.0で発見されたSQLインジェクションの脆弱性は、enquiry.phpファイルの複数のパラメータに影響を与える可能性がある。この脆弱性は既に公開されており、攻撃者によって悪用される可能性が高いため、システム管理者は早急なアップデートや対策の実施を検討する必要がある。

Travel Management System 1.0の脆弱性に関する考察

Travel Management System 1.0の脆弱性が中程度の深刻度と評価されているものの、SQLインジェクションによる攻撃は情報漏洩やデータベースの改ざんなど重大な被害をもたらす可能性がある。特にリモートからの攻撃が可能で攻撃条件の複雑さが低いという点は、悪用されるリスクを著しく高めている。早急なセキュリティパッチの適用や、影響を受けるシステムの一時的な運用停止などの対策を検討する必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が求められる。特にユーザー入力を処理するコンポーネントに対しては、厳格な入力値バリデーションやプリペアドステートメントの使用を徹底することで、SQLインジェクションの脆弱性を未然に防ぐことが可能となるだろう。

また、セキュリティ研究者やホワイトハッカーによる脆弱性の報告制度を確立することも重要だ。バグバウンティプログラムの導入やセキュリティ監査の定期的な実施により、脆弱性の早期発見と対応が可能となる。今後のTravel Management Systemの開発においては、セキュリティを最優先事項として位置づける必要がある。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2025-0229 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0229, (参照 25-01-16).

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