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【CVE-2025-0283】IvantiのConnect Secureなど複数製品にスタックベースのバッファオーバーフロー脆弱性、特権昇格のリスクに

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IvantiのConnect Secureなどに脆弱性が発見
  • スタックベースのバッファオーバーフローの問題
  • 認証済みの攻撃者による特権昇格のリスク

IvantiのConnect Secure 22.7R2.5未満に特権昇格の脆弱性

Ivantiは2025年1月8日、Connect Secure、Policy Secure、Neurons for ZTAゲートウェイの複数のバージョンにおいて、スタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2025-0283】として識別されており、CVSSスコアは7.0(重要)とされている。[1]

この脆弱性の影響を受けるバージョンは、Connect Secureではバージョン22.7R2.5未満、Policy Secureではバージョン22.7R1.2未満、Neurons for ZTAゲートウェイではバージョン22.7R2.3未満となっている。認証済みのローカル攻撃者による特権昇格の可能性が指摘されており、早急な対応が推奨されるだろう。

CISAによる評価では、この脆弱性の自動化された攻撃の可能性は「なし」とされているものの、技術的な影響は「total」と評価されている。また、NVDの評価によると、攻撃の複雑さは「高」とされているが、ユーザーの関与は不要とされている。

Ivanti製品の脆弱性対策状況まとめ

製品名 影響を受けるバージョン 対策バージョン
Connect Secure 22.7R2.5未満 22.7R2.5以降
Policy Secure 22.7R1.2未満 22.7R1.2以降
Neurons for ZTAゲートウェイ 22.7R2.3未満 22.7R2.3以降
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スタックベースのバッファオーバーフローについて

スタックベースのバッファオーバーフローとは、プログラムのスタック領域に確保されたバッファのサイズを超えてデータが書き込まれることで発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊による予期せぬプログラムの動作
  • 任意のコード実行のリスク
  • 権限昇格やシステムクラッシュの可能性

今回のIvanti製品における脆弱性は、認証済みのローカル攻撃者によってスタックベースのバッファオーバーフローを悪用され、特権昇格される可能性がある。CWE-121として分類されるこの脆弱性は、適切なバッファサイズの検証やメモリ管理の実装によって防ぐことが可能だ。

Ivanti製品の脆弱性対策に関する考察

Ivantiが今回の脆弱性に対して迅速にパッチを提供したことは、セキュリティインシデントへの対応として評価できる点である。特に各製品のバージョンアップによって対策が可能となっており、システム管理者にとって明確な対応方針が示されていることは重要だ。ただし、組織によってはアップデートの適用に時間がかかる可能性があり、その間の一時的な対策も検討する必要があるだろう。

今後の課題として、プロアクティブなセキュリティ対策の強化が挙げられる。特に認証済みユーザーによる攻撃を想定した多層的な防御機構の実装や、定期的なセキュリティ監査の実施が重要となってくるだろう。また、ゼロトラストアーキテクチャの観点からも、認証後の特権管理をより厳密に行う仕組みの導入が望まれる。

長期的には、DevSecOpsの観点からセキュリティをより開発プロセスに組み込んでいく必要がある。コードレビューの強化やセキュリティテストの自動化など、開発段階からセキュリティを考慮した取り組みを進めることで、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐことが期待される。このような取り組みを通じて、製品のセキュリティ品質の向上につながることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2025-0283 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0283, (参照 25-01-16).

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