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光響が仏Exail社のサブナノ秒パルスジェネレータ光源システムの取扱開始、高精度レーザー加工の実現に貢献

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

光響が仏Exail社のサブナノ秒パルスジェネレータ光源システムの取扱開始、高精度レーザー加工の実現に貢献

PR TIMES より


記事の要約

  • 光響が仏Exail社のサブナノ秒パルスジェネレータ光源システムを取扱開始
  • 高品質なパルスレーザー生成で加工条件の最適化に貢献
  • 光通信波長帯に対応した製品も同時展開

Exailのサブナノ秒パルスジェネレータ光源システムの取扱開始

株式会社光響は2025年1月22日、仏Exail社が開発したサブナノ秒パルスジェネレータ光源システムの取り扱いを開始した。LiNbO3高速変調器を応用した光源システムにより、波長範囲780nm-2000nmのパルスレーザー生成が可能となり、高度なレーザー加工技術の実現に大きく寄与することが期待される。[1]

Modbox-PGシリーズとPSシリーズでは、パルス幅30ps-100nsの範囲で、スクエアやガウシアンなど多様な波形に対応し、最大60dBのパルス消光比を実現している。新たに取り扱いを開始したModbox-FEシリーズでは、パルス幅125ps-100nsの範囲で任意波形を生成可能であり、1nsあたり最大100μJのパルスエネルギーを実現した。

さらに光響は、C/L/Oバンドを含めた光通信波長帯に対応した光トランスミッタやネットワークアナライザなど、Modboxシリーズの関連製品も取り扱っている。300社を超える海外メーカーとの取引実績を持つ同社は、ユーザーの要望に応じたカスタマイズにも柔軟に対応する体制を整えた。

サブナノ秒パルスジェネレータ光源システムの仕様まとめ

PG/PSシリーズ FEシリーズ
波長範囲 780nm-2000nm 規定値なし
パルス幅 30ps-100ns 125ps-100ns
パルス波形 スクエア・ガウシアン・任意 任意
パルス消光比 最大60dB 規定値なし
パルスエネルギー 規定値なし 最大100μJ(1nsあたり)
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LiNbO3について

LiNbO3(ニオブ酸リチウム)とは、光学分野で広く使用される無機化合物材料であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 高い電気光学効果と非線形光学特性を持つ結晶材料
  • 光変調器や波長変換素子として優れた性能を発揮
  • 広い波長帯域での光制御が可能な特性を保持

Exail社のサブナノ秒パルスジェネレータ光源システムでは、LiNbO3高速変調器を核心技術として採用している。この材料の特性を活かすことで、パルス幅30psから100nsまでの広範囲な制御が可能となり、高精度なレーザー加工に必要な光パルスの生成を実現している。

サブナノ秒パルスジェネレータ光源システムに関する考察

本システムの導入により、レーザー加工分野における実験や研究の効率が大幅に向上することが期待される。特にパルス時間波形の影響や効果を詳細に検証できることから、材料加工プロセスの最適化に向けた研究開発が加速するだろう。また、カスタマイズ可能なターンキーシステムとしての提供は、研究機関や企業の多様なニーズに柔軟に対応できる点で評価できる。

今後の課題として、より広い波長範囲への対応や、さらなる高エネルギー化への要求が考えられる。これらの課題に対しては、新たな変調器材料の開発や、システムの冷却効率の向上などが解決策として挙げられるだろう。また、産業用途での実用化に向けては、システムの長期安定性や信頼性の向上も重要な検討課題となる。

将来的には、AIやIoTと組み合わせたスマートファクトリーでの活用も期待される。加工条件の自動最適化や品質管理の高度化など、製造プロセス全体の革新につながる可能性を秘めている。光響には、国内外のメーカーとの連携をさらに強化し、より幅広い産業分野での応用展開を推進してほしい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「仏 Exail (iXblue Photonics)社サブナノ秒パルスジェネレータ光源システム (Modbox-PG/PS/FE シリーズ)取り扱い開始のお知らせ | 株式会社光響のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000188.000049537.html, (参照 25-01-23).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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