【CVE-2024-13583】WordPressプラグインSimple Gallery with Filter 2.0にXSS脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃のリスクが判明
スポンサーリンク
記事の要約
- Simple Gallery with Filter 2.0の脆弱性を発見
- 認証済みユーザーによるXSSの実行が可能に
- WordPressプラグインのセキュリティ対策が必要
スポンサーリンク
Simple Gallery with Filter 2.0のXSS脆弱性
Wordfenceは2025年1月24日、WordPressプラグインSimple Gallery with Filter 2.0以前のバージョンに認証済みユーザーによる格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在することを発表した。この脆弱性はContributor以上の権限を持つユーザーがc2tw_sgwfショートコードを介して任意のスクリプトを注入できる問題で、ユーザー入力の検証と出力のエスケープが不十分なことに起因している。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v3.1のスコアリングシステムで6.4(MEDIUM)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由、攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃には認証が必要だが、ユーザーの操作は不要であり、影響範囲も変更される可能性があることが確認された。
この脆弱性はCVE-2024-13583として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。WordPressプラグインのセキュリティ研究者Peter Thaleikisによって発見され、プラグインの開発者jitendra742744に報告された。
Simple Gallery with Filter 2.0の脆弱性まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13583 |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
影響を受けるバージョン | Simple Gallery with Filter 2.0以前 |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
攻撃に必要な権限 | Contributor以上の認証済みユーザー |
発見者 | Peter Thaleikis |
スポンサーリンク
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力データの不適切な検証による脆弱性
- 攻撃者による任意のスクリプト実行が可能
- ユーザーセッションの乗っ取りやデータ漏洩のリスク
格納型XSSは特に深刻な脅威となり得る攻撃手法で、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、その後アクセスしたユーザーの環境で実行される。Simple Gallery with Filterの脆弱性では、認証済みユーザーがショートコードを介してスクリプトを注入し、ページにアクセスした他のユーザーの環境で実行させることが可能となっている。
Simple Gallery with Filter 2.0の脆弱性に関する考察
Simple Gallery with Filterの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ設計における基本的な問題点を浮き彫りにしている。特に入力値の検証とエスケープ処理の不備は、多くのWebアプリケーションで見られる共通の課題であり、開発者はセキュアコーディングの原則に従った実装を徹底する必要があるだろう。
今後の課題として、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの導入が考えられる。特にWordPressエコシステムでは、プラグインの品質管理とセキュリティレビューのプロセスをより厳格化することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことができるはずだ。
XSS対策の実装は技術的には確立されているものの、開発者の認識不足や時間的制約により見落とされることが多い。プラグインのセキュリティ評価基準を明確化し、開発者コミュニティ全体でベストプラクティスを共有することが望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13583, (参照 25-02-11).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-13335】Sastra Essential Addonsで認証機能の不備が発覚、WordPress管理者に警戒呼びかけ
- 【CVE-2024-13449】WordPressプラグインBoom Fest 2.2.1に認証機能の脆弱性、管理者権限のない利用者による設定変更が可能に
- 【CVE-2024-13550】ABC Notation 6.1.3にパストラバーサルの脆弱性、WordPressサイトのセキュリティリスクが深刻化
- 【CVE-2024-13594】Simple Downloads List 1.4.2以前にSQL Injection脆弱性、データベース情報の抽出が可能に
- 【CVE-2024-13659】WordPressプラグインListamester 2.3.4にXSS脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃が可能に
- 【CVE-2025-0350】Divi Carousel Lite 2.0.4にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃のリスクが浮上
- 【CVE-2025-0510】Thunderbirdに送信者アドレス表示の脆弱性、バージョン128.7と135未満に影響
- 【CVE-2025-0540】itsourcecode Tailoring Management System 1.0にSQL injection脆弱性、リモート攻撃のリスクが深刻化
- 【CVE-2025-0844】needyamin Library Card System 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、複数のパラメータに影響
スポンサーリンク