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【CVE-2025-0350】Divi Carousel Lite 2.0.4にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Divi Carousel Lite 2.0.4以前のバージョンにXSS脆弱性
  • 認証済みユーザーによる悪意のあるスクリプト実行が可能
  • 画像カルーセルとロゴカルーセルウィジェットが対象

Divi Carousel Lite 2.0.4のクロスサイトスクリプティング脆弱性

Wordfenceは2025年1月25日、WordPressプラグイン「Divi Carousel Maker」に深刻な脆弱性が発見されたと発表した。Divi Carousel Lite 2.0.4以前のバージョンにおいて、画像カルーセルとロゴカルーセルウィジェットに対する不適切な入力サニタイズとアウトプットエスケープの問題が確認されている。[1]

この脆弱性は認証済みユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)によって悪用される可能性があり、攻撃者は任意のWebスクリプトをページに注入することが可能となっている。注入されたスクリプトは、ユーザーが該当ページにアクセスした際に自動的に実行される仕組みとなっているため、深刻な影響が懸念される。

この脆弱性は【CVE-2025-0350】として識別されており、CVSSスコアは6.4(中程度)と評価されている。攻撃の複雑さは低く、特権が必要であり、ユーザーの関与は不要とされているが、スコープ変更の可能性があるとされ、機密性と整合性への影響が懸念されている。

Divi Carousel Lite 2.0.4の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-0350
影響を受けるバージョン 2.0.4以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(中程度)
必要な権限 Contributor以上
影響範囲 画像カルーセル、ロゴカルーセルウィジェット

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに存在する脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 注入されたスクリプトは他のユーザーのブラウザ上で実行される
  • セッションの乗っ取りや個人情報の窃取などの攻撃に悪用される可能性がある

この脆弱性は入力値の検証やエスケープ処理が不十分な場合に発生する可能性が高く、特にユーザー入力を直接HTMLとして出力する機能で問題となることが多い。WordPressプラグインの場合、複数のユーザーが編集権限を持つ環境で特に注意が必要であり、適切な入力検証とエスケープ処理の実装が重要となっている。

Divi Carousel Lite脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、コンテンツ管理システムの特性上、多くのユーザーに影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が求められる。特にDivi Carousel Liteの場合、画像やロゴの表示という基本的な機能に脆弱性が存在するため、多くのウェブサイトで悪用される可能性が高く、早急なアップデートが必要だろう。

今後はプラグイン開発者がセキュリティ対策をより重視し、入力値の検証やエスケープ処理を徹底することが重要となる。WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、脆弱性の早期発見と修正のサイクルを確立することが望ましいだろう。

また、プラグインのアップデート管理を自動化するツールの導入や、定期的なセキュリティ監査の実施など、運用面での対策も重要となる。WordPressサイトの管理者は、使用しているプラグインの脆弱性情報を常に把握し、迅速なアップデート対応ができる体制を整えることが求められている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0350, (参照 25-02-11).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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