Visual Studio 2022 17.13が一般提供開始、C++23機能の実装とコルーチンサポートが強化され開発効率が向上
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記事の要約
- Visual Studio 2022 17.13が一般提供を開始
- C++23のsize_t literalサフィックスに対応
- std::generatorによるコルーチンのサポートを強化
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Visual Studio 2022 17.13でC++開発者向け機能が大幅に強化
Microsoftは開発者の生産性向上を目指し、Visual Studio 2022バージョン17.13を2024年2月11日にリリースした。このバージョンではC++23のsize_t literalサフィックスが実装され、配列操作時の切り捨てや符号なし比較の不一致を防ぐことが可能になっている。[1]
新機能として追加されたstd::generatorは、コルーチンに対する標準ライブラリのサポートを大幅に強化している。この機能によってプログラマーは手動で状態を管理することなく、一時停止可能な関数を実装できるようになった。
また、< queue >や< stack >、< stacktrace >、< thread >などの主要なヘッダーファイルのビルドスループットが向上している。これらのヘッダーから< format >の全体的なインクルードを除外することで、コンパイル時間の短縮を実現している。
Visual Studio 2022 17.13の新機能まとめ
C++コンパイラ | 標準ライブラリ | ビルド最適化 | |
---|---|---|---|
主な機能 | size_t literalサフィックス | std::generator | ヘッダー依存関係の最適化 |
開発者のメリット | 配列操作の安全性向上 | コルーチンの実装簡略化 | コンパイル時間の短縮 |
対象ユーザー | C++開発者全般 | 非同期処理開発者 | 大規模プロジェクト開発者 |
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コルーチンについて
コルーチンとは、実行を一時停止して後で再開できる特殊な関数のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 実行の途中で一時停止と再開が可能
- 関数の状態を自動的に保持
- 非同期処理やイテレータの実装に最適
Visual Studio 2022 17.13では、std::generatorを通じてコルーチンの実装が大幅に簡略化されている。開発者は手動で状態管理を行う必要がなくなり、より直感的なコードでイテレータやジェネレータを実装できるようになった。
Visual Studio 2022 17.13に関する考察
Visual Studio 2022 17.13における標準ライブラリの改善は、大規模なC++プロジェクトの開発効率を大きく向上させる可能性がある。特にstd::generatorの導入により、これまで複雑だったコルーチンベースの非同期処理が簡略化され、開発者の生産性向上に貢献するだろう。
コンパイラのsize_t literalサフィックス対応は、配列操作における型の不一致によるバグを未然に防ぐ効果が期待できる。しかしIntelliSenseでのEDGコンパイラがまだ対応していないため、開発時の警告表示が課題となる可能性があるだろう。
ヘッダーファイルの最適化による影響は、大規模プロジェクトほど顕著になると予想される。ただし、system_clockなどの型を直接インクルードする必要が生じるため、既存のコードベースの修正が必要になる場合もあるだろう。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「What’s New for C++ Developers in Visual Studio 2022 17.13 - C++ Team Blog」. https://devblogs.microsoft.com/cppblog/whats-new-for-c-developers-in-visual-studio-2022-17-13/, (参照 25-02-13).
- Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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