【CVE-2024-13445】Elementor Website Builder 3.27.4にXSS脆弱性、認証済みユーザーによる不正スクリプト実行の危険性
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記事の要約
- Elementor Website Builder 3.27.4以前にXSS脆弱性を発見
- 認証済みユーザーによる悪意のあるスクリプト挿入が可能
- CWE-79に分類される中程度の深刻度の脆弱性
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Elementor Website Builder 3.27.4のXSS脆弱性
WordPressプラグインのElementor Website Builderにおいて、バージョン3.27.4以前に深刻な脆弱性が発見され、2025年2月20日に公開された。この脆弱性は境界線やマージン、ギャップのパラメータにおける入力サニタイズと出力エスケープの不備によって引き起こされ、認証された攻撃者がページに任意のWebスクリプトを挿入できる状態となっていた。[1]
この脆弱性はCVSS v3.1において6.4のスコアを記録し、中程度の深刻度と評価されている。攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低く、権限を必要とするものの、ユーザーの操作は不要とされており、影響の範囲は変更される可能性があることが指摘されている。
影響を受けるのはContributor以上の権限を持つユーザーで、悪意のあるスクリプトを注入された場合、そのページにアクセスしたユーザーの環境で不正なスクリプトが実行される可能性がある。この脆弱性はCWE-79(クロスサイトスクリプティング)に分類され、Webページ生成時の入力の不適切な無害化に起因する問題として認識されている。
Elementor Website Builder 3.27.4の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13445 |
影響を受けるバージョン | 3.27.4以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング |
CVSSスコア | 6.4(中程度) |
必要な権限 | Contributor以上 |
影響範囲 | 境界線、マージン、ギャップのパラメータ |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃者が注入したスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング攻撃に悪用される可能性がある
Elementor Website Builderの場合、境界線やマージン、ギャップのパラメータにおける入力値の検証が不十分であったことが原因となっている。このような脆弱性は、入力値の適切なサニタイズ処理と出力時のエスケープ処理を実装することで防ぐことが可能だ。
Elementor Website Builder脆弱性に関する考察
WordPressのプラグインにおけるXSS脆弱性の発見は、Webサイトのセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特にContributor以上の権限を持つユーザーが存在するサイトでは、悪意のある投稿者が他のユーザーを攻撃するためのスクリプトを埋め込むことが可能となり、情報漏洩やフィッシング攻撃のリスクが高まっている。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者はユーザー入力値の検証とエスケープ処理を徹底する必要がある。特にビジュアルエディタのような複雑な機能を持つプラグインでは、パラメータの入力値に対する厳格なバリデーションと、出力時の適切なエスケープ処理が重要となるだろう。
また、WordPressサイトの管理者は、定期的なプラグインのアップデートとセキュリティ監査の実施が求められる。特に投稿者権限を持つユーザーがいるサイトでは、アクセス権限の見直しや投稿内容の監視強化など、多層的な防御策の実装を検討する必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13445, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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