【CVE-2024-13465】WordPressプラグインaBlocks 1.6.1以前にXSS脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃が可能に
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記事の要約
- WordPressプラグインaBlocks 1.6.1以前にXSS脆弱性
- 認証済みユーザーによる任意のスクリプト実行が可能
- Table Of ContentブロックのmarkerView属性に問題
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WordPressプラグインaBlocks 1.6.1のXSS脆弱性
Wordfenceは2025年2月18日、WordPressのGutenbergブロック用プラグイン「aBlocks」にクロスサイトスクリプティング脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-13465】として識別されており、バージョン1.6.1以前の全てのバージョンに影響を及ぼすことが確認されている。[1]
脆弱性はTable Of Contentブロックの「markerView」属性における入力サニタイズと出力エスケープの不備に起因している。この問題により、投稿者以上の権限を持つ認証済みユーザーが、ページ上で任意のWebスクリプトを実行できる状態にあることが判明した。
CVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には一定の特権レベルが必要だが、ユーザーの操作は不要とされており、影響範囲は変更される可能性があることが指摘されている。
aBlocks 1.6.1脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13465 |
影響を受けるバージョン | 1.6.1以前の全バージョン |
脆弱性のタイプ | クロスサイトスクリプティング (CWE-79) |
CVSSスコア | 6.4 (MEDIUM) |
必要な権限 | 投稿者以上の権限 |
影響範囲 | 任意のWebスクリプト実行が可能 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
- 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
- Cookie窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される
本脆弱性ではWordPressプラグインaBlocksのTable Of Contentブロックにおいて、markerView属性の入力値が適切にサニタイズされていない問題が確認された。この問題により、投稿者以上の権限を持つユーザーが任意のスクリプトを挿入し、そのページにアクセスした他のユーザーの環境で実行させることが可能となっている。
aBlocksの脆弱性対策に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性管理において、入力値のサニタイズと出力のエスケープは基本的かつ重要な対策である。aBlocksの事例では、特にGutenbergブロックの属性値の処理に関する実装の見直しが必要であり、同様の問題を抱える可能性のある他のブロックの検証も急務となっている。
今後は特権を持つユーザーによる攻撃を考慮したセキュリティ設計が重要となってくるだろう。プラグイン開発者にはWordPressのセキュリティベストプラクティスに従った実装が求められ、特に動的なコンテンツを扱うブロックについては、より厳密な入力検証と出力制御が必要となる。
また、WordPressコミュニティ全体としても、類似の脆弱性を防ぐためのガイドラインの整備や、開発者向けの教育リソースの充実が望まれる。セキュリティ研究者による継続的な脆弱性の発見と報告は、エコシステム全体のセキュリティ向上に貢献するものと期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13465, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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