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【CVE-2024-13575】Web Stories Enhancer 1.3以前にXSS脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Web Stories Enhancer 1.3以前にXSS脆弱性が発見
  • 認証済みユーザーによる任意のスクリプト実行が可能
  • CVE-2024-13575として脆弱性情報が公開

Web Stories Enhancer 1.3のXSS脆弱性の詳細

WordPressプラグイン「Web Stories Enhancer – Level Up Your Web Stories」において、バージョン1.3以前に格納型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見され、2025年2月18日に脆弱性情報が公開された。この脆弱性は入力値の不適切なサニタイズとユーザー入力属性の出力エスケープの不備に起因しており、Contributor以上の権限を持つ認証済みユーザーがweb_stories_enhancerショートコードを介して任意のWebスクリプトを注入できる状態となっている。[1]

CVSSスコアは6.4でセベリティはMediumと評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由で攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には低い特権レベルが必要だが、ユーザーインタラクションは不要であり、スコープは変更ありと判定されており、機密性と完全性への影響は限定的だ。

脆弱性の発見者はPeter Thaleikisで、WordPressプラグインのトランクディレクトリにある問題のコードは既に特定されている。影響を受けるバージョンは1.3以前のすべてのバージョンで、magazine3社が提供するこのプラグインのユーザーは直ちにアップデートが推奨される。

Web Stories Enhancer 1.3の脆弱性概要

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-13575
影響範囲 Web Stories Enhancer 1.3以前全バージョン
脆弱性タイプ 格納型クロスサイトスクリプティング
CVSSスコア 6.4(Medium)
必要な権限 Contributor以上
発見者 Peter Thaleikis

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 挿入されたスクリプトがユーザーのブラウザ上で実行される
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

WordPressプラグインの文脈では、特に特権を持つユーザーによる攻撃が深刻な影響をもたらす可能性がある。Web Stories Enhancerの場合、ショートコードを介した攻撃が可能であり、プラグインの利用者全体に影響を及ぼす可能性があるため、早急なアップデートが推奨される。

Web Stories Enhancerの脆弱性に関する考察

Web Stories EnhancerのXSS脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にContributor以上の権限を持つユーザーによる攻撃が可能である点は、多くのWordPressサイトで複数の投稿者が存在することを考えると、潜在的なリスクが高いと言えるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者はユーザー入力の徹底的なサニタイズとエスケープ処理の実装が求められる。特にショートコードの実装においては、属性値の適切な検証とエスケープが不可欠であり、セキュリティテストの強化も必要となるだろう。

また、WordPressコミュニティ全体としても、プラグインのセキュリティレビューの強化やベストプラクティスの共有が重要となる。特に人気の高いプラグインについては、定期的なセキュリティ監査の実施やコードレビューの強化が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13575, (参照 25-02-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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