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【CVE-2025-0897】WordPressプラグインModal Windowに深刻なXSS脆弱性、貢献者権限で任意のスクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Modal Window 6.1.5以前にXSS脆弱性が発見
  • 貢献者以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
  • iframeBoxショートコードの入力検証に問題

WordPressプラグインModal Windowの脆弱性

Wordfenceは2025年2月20日、WordPressプラグイン「Modal Window」のバージョン6.1.5以前に存在する格納型クロスサイトスクリプティング脆弱性を公開した。この脆弱性は、プラグインのiframeBoxショートコードにおける入力検証と出力エスケープの不備によって発生している。[1]

この脆弱性により、貢献者以上の権限を持つ認証済みの攻撃者が、ページに任意のWebスクリプトを挿入することが可能となっている。挿入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスしたユーザーの環境で実行される可能性がある。

CVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には特権が必要だが、ユーザーの操作は不要とされ、影響範囲に変更があるとされている。

Modal Window脆弱性の詳細まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-0897
影響を受けるバージョン 6.1.5以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(MEDIUM)
必要な権限 貢献者以上の認証済みユーザー

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • Webサイトに悪意のあるスクリプトを注入可能
  • 被害者のブラウザ上でスクリプトが実行される
  • Cookie窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される

今回のModal Windowの脆弱性は、特に深刻な格納型XSSに分類される。格納型XSSは永続的にサーバーに保存され、影響を受けるページにアクセスした全てのユーザーに対して攻撃が実行される可能性があるため、早急な対応が必要とされている。

Modal Window脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、特に広く利用されているプラグインの場合、多数のWebサイトに影響を及ぼす可能性がある。Modal Windowプラグインの場合、入力検証と出力エスケープの実装が不十分であったことが原因であり、基本的なセキュリティ対策の重要性を再認識させる事例となっている。

今後も同様の脆弱性が発見される可能性は高く、プラグイン開発者はセキュリティバイデザインの考え方を採用し、開発段階から入力検証や出力エスケープを徹底する必要がある。特にユーザー入力を受け付けるショートコードの実装には、より慎重な対応が求められるだろう。

また、WordPressサイト管理者は定期的なプラグインのアップデートチェックと、使用していないプラグインの削除を心がける必要がある。プラグインの選定時には、開発者のセキュリティへの取り組み姿勢や、アップデート頻度なども考慮に入れるべきだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0897, (参照 25-02-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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