【CVE-2025-1489】WP-Appbox 4.5.4にXSS脆弱性、Contributor権限で任意のスクリプト実行が可能に
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記事の要約
- WP-Appbox 4.5.4以前のバージョンにXSS脆弱性を発見
- Contributor権限以上で任意のスクリプト実行が可能
- WordfenceがCVE-2025-1489として報告
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WP-Appbox 4.5.4のXSS脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインWP-Appboxのバージョン4.5.4以前に存在する格納型クロスサイトスクリプティング脆弱性を2025年2月21日に報告した。この脆弱性は入力値の検証と出力のエスケープが不十分なことに起因しており、攻撃者がappboxショートコードを介して悪意のあるスクリプトを注入できる問題が確認された。[1]
この脆弱性はContributor以上の権限を持つユーザーアカウントを必要とするものの、一度スクリプトが注入されると影響を受けるページにアクセスした全てのユーザーに対して実行される可能性がある。CVSSスコアは6.4(MEDIUM)と評価され、攻撃の複雑さは低く設定されているため早急な対応が求められる状況だ。
WordfenceのKrzysztof Zajączが発見したこの脆弱性は、ネットワークからのアクセスが可能で認証が必要という特徴を持っている。影響範囲は限定的であるものの機密性と完全性への影響が確認されており、可用性への直接的な影響は報告されていない。
WP-Appbox 4.5.4脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1489 |
影響を受けるバージョン | 4.5.4以前の全バージョン |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限 | Contributor以上 |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
発見者 | Krzysztof Zając(Wordfence) |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される脆弱性を悪用
- 攻撃が成功すると、被害者のブラウザ上で任意のJavaScriptが実行可能
- セッションの乗っ取りやマルウェアの配布などの攻撃に悪用される可能性がある
格納型クロスサイトスクリプティングは特に深刻な脆弱性として知られており、WP-Appboxの事例では入力値の検証が不十分なappboxショートコードを通じて攻撃が可能となっている。攻撃者がContributor以上の権限を持つアカウントを取得できれば、被害が拡大する可能性が高い状況だ。
WP-Appboxの脆弱性対策に関する考察
WP-Appboxの脆弱性は入力値の検証とエスケープ処理の不備に起因しており、同様の問題は他のWordPressプラグインでも発生する可能性が高い状況にある。プラグイン開発者はユーザー入力を扱う際のセキュリティ対策を徹底し、特にショートコードのような柔軟な機能を実装する場合は慎重な対応が求められるだろう。
WordPressサイトの管理者は、使用しているプラグインの定期的なアップデートと脆弱性情報のモニタリングが重要となってくる。特にContributor権限を持つユーザーアカウントの管理を厳格化し、必要最小限の権限のみを付与する運用方針を採用することで、攻撃のリスクを低減できる可能性が高い。
今後はWordPressのセキュリティ機能の強化と、プラグインのセキュリティレビュープロセスの改善が期待される。特にショートコードの実装に関するセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストツールの提供により、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐことができるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1489, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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