【CVE-2024-13735】HurryTimer 2.11.2にXSS脆弱性、WordPressプラグインのセキュリティリスクが深刻化
記事の要約
- HurryTimerプラグインに2.11.2以前でXSSの脆弱性が発見
- Contributor以上の権限で不正スクリプトの注入が可能
- キャンペーン名を介したスクリプト実行のリスクが判明
HurryTimer 2.11.2以前のXSS脆弱性に関する報告
WordfenceはWordPress用プラグイン「HurryTimer」の2.11.2以前のバージョンにおいて、深刻なクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を2025年2月14日に報告した。この脆弱性は【CVE-2024-13735】として識別されており、キャンペーン名の入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因している。[1]
この脆弱性により、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトをページに注入することが可能となっており、ユーザーがそのページにアクセスした際にスクリプトが実行される危険性がある。CVSSスコアは6.4(MEDIUM)と評価され、攻撃の複雑さは低く、特権が必要とされる深刻な脆弱性として分類されている。
WordfenceのD.Simによって発見されたこの脆弱性は、WordPressおよびWooCommerceのカウントダウンタイマー機能に影響を与える可能性がある。この問題は特にスカーシティマーケティングやアージェンシーマーケティングを実施するECサイトにとって重要なセキュリティリスクとなっている。
HurryTimer 2.11.2の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13735 |
影響を受けるバージョン | 2.11.2以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限 | Contributor以上 |
発見者 | D.Sim |
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにページに出力される
- 注入されたスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される
- セッションの乗っ取りや個人情報の窃取などのリスクがある
HurryTimerの事例では、キャンペーン名のフィールドを介してスクリプトが注入可能な状態となっていた。この種の脆弱性は入力値の検証とエスケープ処理を適切に実装することで防ぐことができ、特にWordPressのようなCMSでは、プラグインの開発者がセキュアコーディングのベストプラクティスに従うことが重要である。
HurryTimerの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインのセキュリティ問題は、エコシステム全体に大きな影響を与える可能性がある重要な課題だ。HurryTimerの脆弱性は特にContributor権限以上で悪用可能という点で、多くのWordPressサイトで一般的に付与される権限レベルと重なっており、攻撃のリスクが高まる可能性がある。
今後はプラグイン開発者に対するセキュリティガイドラインの強化や、自動化されたセキュリティテストの導入が必要となるだろう。WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、プラグインのレビュープロセスを改善することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことができる可能性がある。
また、今回の脆弱性はスカーシティマーケティングツールという性質上、ECサイトでの使用が多いプラグインであるため、影響が大きい。プラグイン開発者には定期的なセキュリティ監査の実施と、脆弱性発見時の迅速な対応が求められる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13735, (参照 25-02-28).
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