【CVE-2024-13644】DethemeKit For Elementor 2.1.8にXSS脆弱性、Contributor権限で攻撃可能な深刻な問題が発覚
記事の要約
- DethemeKit For Elementorに深刻なXSS脆弱性が発見
- バージョン2.1.8以前の全バージョンが影響を受ける
- Contributor以上の権限を持つユーザーが悪用可能
DethemeKit For Elementor 2.1.8のXSS脆弱性
WordPressプラグインのDethemeKit For Elementorにおいて、De Galleryウィジェットに関連する重大な脆弱性が2025年2月13日に公開された。この脆弱性は格付け機関CVSSにより深刻度が6.4(中程度)と評価されており、Contributor以上の権限を持つユーザーが任意のウェブスクリプトを注入できる可能性があることが判明している。[1]
問題の根本的な原因は、プラグインのDe Galleryウィジェットにおけるユーザー入力の検証とエスケープ処理が不十分であることにある。この脆弱性を悪用された場合、攻撃者は悪意のあるスクリプトをページに埋め込み、そのページにアクセスしたユーザーの環境で不正なスクリプトを実行させることが可能となるだろう。
本脆弱性は【CVE-2024-13644】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。CVSSの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃の複雑さは低いとされているが、攻撃には特権レベルが必要とされている。
DethemeKit For Elementorの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13644 |
影響を受けるバージョン | 2.1.8以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング |
CVSS深刻度 | 6.4(中程度) |
必要な権限レベル | Contributor以上 |
影響範囲 | De Galleryウィジェット |
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、サイト閲覧者のブラウザ上で不正なスクリプトを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされていない場合に発生
- 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性がある
WordPressプラグインにおけるXSS脆弱性は、特にユーザー入力を処理するウィジェットやフォーム機能で発生することが多い。DethemeKit For ElementorのDe Galleryウィジェットでも、ユーザー入力の検証が不十分であることから、悪意のあるスクリプトが注入される可能性が指摘されている。
DethemeKit For Elementorの脆弱性に関する考察
DethemeKit For Elementorの脆弱性は、Contributor以上の権限を持つユーザーによる攻撃に限定されているものの、一度悪意のあるスクリプトが注入されると、そのページにアクセスする全てのユーザーに影響を及ぼす可能性がある。WordPressの多くのサイトでは複数の管理者やコントリビューターが存在することから、内部からの攻撃リスクを軽視できない状況となっている。
今後は、プラグイン開発者がユーザー入力の検証とエスケープ処理を徹底することが重要となるだろう。特にElementorのようなページビルダー系プラグインでは、様々なウィジェットを通じてユーザー入力を受け付けるため、セキュリティ対策の強化が必要不可欠となっている。開発者はOWASPのセキュリティガイドラインに従い、入力値の検証を徹底すべきだ。
WordPressサイトの管理者は、プラグインの更新状況を定期的に確認し、脆弱性が発見された場合は速やかに対応する必要がある。また、Contributor権限の付与には慎重になり、必要最小限の権限設定を心がけることで、潜在的な攻撃リスクを低減することが可能となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13644, (参照 25-02-28).
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