セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-01

【CVE-2024-13751】WordPress用プラグイン3D Photo Gallery 1.3に深刻な脆弱性、認証済みユーザーによるXSS攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 3D Photo Galleryのプラグインに脆弱性が発見された
• Subscriber以上の権限でXSSインジェクションが可能に
• バージョン1.3まで影響する重要な脆弱性

WordPress用プラグイン3D Photo Gallery 1.3における深刻な脆弱性

WordPressのセキュリティ企業Wordfenceは2025年2月21日、WordPress用プラグイン「3D Photo Gallery」にバージョン1.3までの全バージョンで認証済みユーザーによるクロスサイトスクリプティング脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はSubscriberレベル以上の権限を持つユーザーが悪用可能であり、不適切な入力サニタイズとアウトプットエスケープに起因している。^[1]

CVE-2024-13751として識別されたこの脆弱性は、des[]パラメータを介してストアドXSSを実行できる仕組みとなっており、攻撃者は任意のWebスクリプトをページに注入することが可能となっている。注入されたスクリプトは該当ページにアクセスした他のユーザーのブラウザ上で実行される危険性がある。

CVSSスコアは6.4（Medium）と評価されており、攻撃の複雑さは低く設定されている。攻撃には認証が必要だが、ユーザーの介入は不要とされ、影響範囲は変更される可能性があるとされている。セキュリティ研究者のPeter Thaleikisによって発見されたこの脆弱性への対策が急務となっている。

WordPress用プラグイン3D Photo Gallery 1.3の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる深刻な問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにページに出力される
• 埋め込まれたスクリプトは他のユーザーのブラウザで実行される
• セッション情報の窃取やフィッシング攻撃に悪用される可能性がある

WordPress用プラグイン3D Photo Galleryの脆弱性はストアドXSSと呼ばれる種類に分類され、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存される点が特徴だ。この種の攻撃は永続的な影響を持ち、該当ページにアクセスする全てのユーザーに影響を与える可能性があるため、特に注意が必要となっている。

3D Photo Gallery 1.3の脆弱性に関する考察

WordPress用プラグインの脆弱性は、特にSubscriberレベルの権限で悪用可能な点が重大な懸念事項となっている。WordPressサイトでは一般的にSubscriber権限を比較的容易に取得できることが多く、攻撃者にとって障壁が低いことから、早急なアップデートによる対策が必要不可欠だ。

プラグインの開発者であるlabibahmed42は、この脆弱性に対する修正版のリリースが急務となっているが、バージョン管理とセキュリティテストの強化も重要な課題となっている。プラグインの開発においては、入力値の検証やエスケープ処理などの基本的なセキュリティ対策を徹底することが望まれるだろう。

また、WordPressコミュニティ全体としても、プラグインのセキュリティレビューの強化やベストプラクティスの共有が必要となっている。特に人気の低いプラグインほどセキュリティ面での見落としが発生しやすく、悪用される可能性が高いため、コミュニティ全体でのセキュリティ意識の向上が期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13751, (参照 25-03-01).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧