【CVE-2025-1410】WordPressプラグインPie Calendar 1.2.5にXSS脆弱性、特権ユーザーによる攻撃に注意
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記事の要約
- Pie Calendar 1.2.5以前にXSSの脆弱性が存在
- Contributor以上の権限で任意のスクリプトが実行可能
- piecalショートコードの入力検証が不十分
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WordPressプラグインPie Calendar 1.2.5のXSS脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「Events Calendar Made Simple - Pie Calendar」のバージョン1.2.5以前に、格納型クロスサイトスクリプティング脆弱性が存在することを2025年2月21日に公開した。この脆弱性は、プラグインのpiecalショートコードにおける入力検証と出力エスケープが不十分なことに起因している。[1]
この脆弱性を悪用されると、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトをページに挿入することが可能となり、そのページにアクセスしたユーザーの環境でスクリプトが実行される危険性がある。CVSSスコアは6.4(Medium)と評価され、攻撃の複雑さは低いとされている。
脆弱性の発見者はKrzysztof Zajacで、WordfenceのThreat Intelligence teamによって【CVE-2025-1410】として識別されている。この脆弱性は特権ユーザーによる攻撃を前提としているものの、影響範囲が広がる可能性があるため、早急なアップデートが推奨される。
Pie Calendar 1.2.5の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1410 |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
影響を受けるバージョン | 1.2.5以前のすべてのバージョン |
CVSSスコア | 6.4(Medium) |
必要な権限 | Contributor以上 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃成功時にユーザーのブラウザ上で悪意のあるスクリプトが実行可能
- Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される
格納型クロスサイトスクリプティングは、悪意のあるスクリプトがサーバーに永続的に保存される特徴を持つ。Pie Calendarの場合、piecalショートコードを通じて挿入されたスクリプトがWordPressのデータベースに保存され、該当ページにアクセスした他のユーザーの環境で実行される可能性がある。
Pie Calendarの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、特権ユーザーによる攻撃を前提としているものの、一度攻撃が成功すると影響が広範囲に及ぶ可能性がある点が重要だ。Pie Calendarの場合、Contributor権限で攻撃が可能であり、多くのWordPressサイトでContributor以上の権限を持つユーザーが複数存在することを考えると、潜在的なリスクは決して小さくない。
今後の課題として、プラグイン開発者によるセキュリティレビューの強化とコードの品質管理の徹底が挙げられる。特にユーザー入力を扱うショートコードについては、入力値のサニタイズと出力時のエスケープ処理を徹底する必要があるだろう。WordPress本体のセキュリティ機能との連携も検討すべき課題となる。
プラグインのセキュリティ対策として、定期的な脆弱性診断の実施や、セキュリティ専門家によるコードレビューの導入が望まれる。また、WordPressコミュニティ全体での脆弱性情報の共有と、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備も重要な取り組みとなるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1410, (参照 25-03-01).
- Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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