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【CVE-2024-13461】Autoship Cloud for WooCommerceに深刻な脆弱性、認証済みユーザーからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Autoship Cloud for WooCommerceのバージョン2.8.0以前にXSS脆弱性を確認
  • 認証済みユーザーによるスクリプト実行が可能な状態
  • Contributor以上の権限で任意のスクリプトが注入可能

Autoship Cloud for WooCommerceの脆弱性発見

WordfenceはAutoship Cloud for WooCommerce Subscription Productsプラグインのバージョン2.8.0以前に格納型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを2025年2月21日に公開した。この脆弱性は入力の無害化と出力のエスケープが不十分なことに起因しており、認証済みユーザーによる悪用の可能性が指摘されている。[1]

脆弱性はプラグインのautoship-create-scheduled-order-actionショートコードに関連しており、Contributor以上の権限を持つユーザーが任意のWebスクリプトを注入できる状態にある。攻撃者により悪用された場合、ユーザーがページにアクセスした際に不正なスクリプトが実行される可能性が高い。

CVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には特権が必要だが、ユーザーの操作は不要とされており、影響範囲に変更が生じる可能性が指摘されている。

脆弱性の詳細情報

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-13461
影響を受けるバージョン 2.8.0以前
CVSSスコア 6.4(中)
脆弱性の種類 格納型クロスサイトスクリプティング
必要な権限 Contributor以上

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる状態を指す。以下のような特徴がある。

  • 入力値の検証やエスケープ処理が不十分な場合に発生
  • ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される可能性

格納型クロスサイトスクリプティングは、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、他のユーザーがページにアクセスした際に実行される特に危険な形態である。Autoship Cloud for WooCommerceの脆弱性では、認証済みユーザーがショートコードを介してスクリプトを注入できる状態であり、早急な対策が求められている。

Autoship Cloud for WooCommerceの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、ECサイトの運営に重大な影響を及ぼす可能性があり、特に定期購入機能を提供するAutoship Cloudの場合、顧客データの漏洩やトランザクションの改ざんなどのリスクが懸念される。また、Contributor権限での攻撃が可能な点は、多くのスタッフが関与するECサイトにおいて深刻な脅威となり得るだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者によるセキュリティレビューの強化や、入力値の検証処理の改善が必要となる。特にショートコードの実装においては、ユーザー入力のサニタイズとエスケープ処理を徹底することで、クロスサイトスクリプティング攻撃のリスクを低減できるはずだ。

また、Autoship Cloudユーザーにとっては、プラグインの定期的なアップデートとセキュリティパッチの適用が重要な課題となる。特に本脆弱性のような権限ベースの攻撃に対しては、ユーザー権限の見直しと最小権限の原則に基づいたアクセス制御の実装が効果的な対策となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13461, (参照 25-03-01).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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