TISとAINOがインドネシアの公共交通機関向けにNFC対応Acasia2.0を開発、処理時間を8秒から1秒以内に短縮

PR TIMES より
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記事の要約
- TISとAINOがQRIS対応の交通決済パッケージAcasia2.0を開発
- NFCによる決済で処理時間が8秒から1秒以内に短縮
- 2025年3月14日からインドネシアの公共交通機関で開始予定
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TISとAINOが共同開発したAcasia2.0のNFC対応について
TIS株式会社とPT Aino Indonesiaは、インドネシア標準QRコード「QRIS」のNFC対応プロジェクトに協力し、2025年3月14日より公共交通機関での運用開始を発表した。このプロジェクトではインドネシア中央銀行とASPIとの協力のもと、スマートフォンを改札にかざすだけで決済できる仕組みを構築している。[1]
インドネシアの公共交通機関では従来QRコード決済が一般的であったが、読み取りの不具合により改札通過に最大8秒を要していた。NFC対応により処理時間が1秒以内に短縮され、改札での混雑緩和と交通の流動性向上が見込まれている。これらの機能はTISとAINOが共同開発した交通決済パッケージAcasia2.0にも実装される。
AINOは現在、首都ジャカルタを含む12州28市の15交通事業者にサービスを提供しており、インドネシアの公共交通機関のキャッシュレス化を推進している。2025年1~3月にかけてMedanなど複数都市で実証実験を実施し、2025年度中には15都市のBRTサービスでの一般展開を予定している。
Acasia2.0の機能まとめ
機能 | 詳細 |
---|---|
決済方式 | ICカード、モバイルQRコード、NFC対応 |
端末対応 | 3rd Party端末との接続が可能 |
運賃管理 | 乗務員向け運賃精算管理アプリ、複数交通機関の運賃計算対応 |
バックオフィス機能 | 運行・売上情報のダッシュボード提供 |
決済連携 | 現地Wallet、デジタルバンクサービスとの接続機能搭載 |
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QRISについて
QRISとは、Quick Response Indonesia Standardの略称で、インドネシアの電子決済システムの国内統一規格のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 2019年8月にインドネシア中央銀行とASPIによって開始された統一規格
- 2024年11月時点で5,520万人が利用する主要決済システム
- 2024年1月から11月までの決済件数は6億8,970万回を記録
QRISはインドネシアの総人口の約20%が利用する重要な決済インフラとなっている。公共交通機関での利用においては、従来のQRコード読み取り方式からNFC方式への進化により、処理速度の大幅な向上とユーザー体験の改善が期待されている。
Acasia2.0のNFC対応に関する考察
Acasia2.0のNFC対応は、インドネシアの公共交通機関における決済の効率化という点で画期的な進展である。処理時間の大幅な短縮により、利用者の利便性向上だけでなく、交通機関の運営効率化にも大きく貢献することが期待できる。インドネシアの深刻な交通渋滞問題の解決に向けて、公共交通機関の利用促進にもつながるだろう。
一方で、NFCに対応していない端末を使用している利用者への対応や、システムの安定性確保が課題となる可能性がある。既存のQRコード決済システムと新しいNFC決済システムの並行運用による混乱を防ぐため、十分な周知期間と明確な導入計画が必要となるだろう。
今後は交通データの分析による運行最適化や、他のASEAN諸国への展開も視野に入れた発展が期待される。特に交通・都市マネジメント市場へのサービス展開により、スマートシティの実現に向けた重要な基盤技術となる可能性を秘めている。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「TISとAINOが共同開発した「Acasia2.0」、インドネシアの公共交通機関でNFC対応 | TIS株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001717.000011650.html, (参照 25-03-01).
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