セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-04

【CVE-2025-1586】code-projects Blood Bank System 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、医療システムのセキュリティリスクが浮き彫りに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Blood Bank Systemにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• 認証済みユーザーがBloodname引数を操作し遠隔から攻撃可能
• CVE-2025-1586として識別され、CVSS評価は最大5.1点

code-projects Blood Bank System 1.0のクロスサイトスクリプティング脆弱性

2025年2月23日、code-projects Blood Bank System 1.0のA-.phpファイルにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見され、公開された。この脆弱性は認証済みユーザーがBloodname引数を操作することで悪用が可能であり、遠隔からの攻撃が実行できる状態となっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-1586として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング（CWE-79）とコードインジェクション（CWE-94）に分類されている。CVSSスコアはバージョン4.0で最大5.1（Medium）を記録しており、攻撃の複雑さは低いとされている。

VulDBユーザーの1337guによって報告されたこの脆弱性は、既に一般に公開されており、悪用される可能性が指摘されている。code-projects Blood Bank System 1.0の利用者は、セキュリティアップデートの適用や代替策の検討が必要な状況となっている。

code-projects Blood Bank System 1.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
• 攻撃者が挿入したスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

code-projects Blood Bank System 1.0で発見された脆弱性は、Bloodname引数が適切にサニタイズされていないことが原因となっている。この種の脆弱性は入力値の検証や出力のエスケープ処理を適切に実装することで防ぐことが可能だが、多くのWebアプリケーションで見落とされやすい脆弱性の一つとなっている。

Blood Bank System 1.0の脆弱性に関する考察

医療関連システムにおける脆弱性の発見は、患者情報の漏洩やシステムの不正操作につながる可能性があり、特に慎重な対応が求められる。Blood Bank System 1.0の脆弱性は、認証済みユーザーによる攻撃が可能であることから、内部犯行のリスクも考慮に入れた対策が必要となるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値のバリデーションやサニタイズ処理の強化が重要となる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、新たな脆弱性の早期発見と対策が求められるだろう。

医療システムのセキュリティ強化は、開発者だけでなく運用者側の意識向上も重要な課題となる。セキュリティトレーニングの実施や、インシデント対応手順の整備など、総合的なセキュリティ対策の確立が望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1586, (参照 25-03-04).

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