セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-04

【CVE-2025-1168】SourceCodester Contact Manager with Export to VCFにSQLインジェクションの脆弱性、リモート攻撃のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Contact Manager with Export to VCFに深刻な脆弱性
• delete-contact.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性
• リモートから攻撃可能で公開済みの脆弱性

SourceCodester Contact Manager with Export to VCFの脆弱性

SourceCodester社のContact Manager with Export to VCFバージョン1.0において、重大な脆弱性が2025年2月11日に発見された。この脆弱性は/endpoint/delete-contact.phpファイル内の不明なコードに存在しており、contactパラメータの操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-1168として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされており、攻撃者は特権レベルなしでリモートから攻撃を実行できる。

深刻度はCVSS v4.0で5.3（MEDIUM）、CVSS v3.1で6.3（MEDIUM）と評価されており、機密性・完全性・可用性のいずれにも影響を及ぼす可能性がある。この脆弱性の詳細は既に公開されており、実際の攻撃に利用される可能性が指摘されている。

Contact Manager with Export to VCFの脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ユーザー入力値を適切にサニタイズせずにSQL文に組み込むことで発生
• データベースの不正アクセスや改ざんが可能となる
• 機密情報の漏洩やシステム全体への影響のリスクがある

Contact Manager with Export to VCFの脆弱性は、delete-contact.phpファイル内でcontactパラメータの入力値が適切に検証されていないことに起因している。この脆弱性を悪用されると、データベースの不正な操作や情報漏洩が発生する可能性があるため、早急な対策が必要とされる。

Contact Manager with Export to VCFの脆弱性に関する考察

Contact Manager with Export to VCFにおけるSQLインジェクションの脆弱性は、基本的なセキュリティ対策の不備を示している。入力値のバリデーションやサニタイズ処理の実装、プリペアドステートメントの使用など、SQLインジェクション対策の基本的な手法を適用することで、この種の脆弱性は防ぐことができたはずだ。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティレビューの強化とコードの品質管理が重要となる。特にデータベース操作を行うコードに対しては、厳密な入力値チェックとエスケープ処理の実装、さらにセキュリティテストの実施が必要不可欠だろう。

また、脆弱性が発見された場合の迅速な対応体制の整備も重要な課題となる。セキュリティアップデートの提供体制の確立や、ユーザーへの適切な情報提供、パッチ適用の容易さなど、製品のセキュリティライフサイクル全体を見直す必要がある。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1168, (参照 25-03-04).

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