【CVE-2025-21254】WindowsのICS機能にDoS脆弱性、多数のバージョンに影響
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記事の要約
- Windows系OSのInterconnection Sharing機能にDoS脆弱性
- 多数のWindowsバージョンが影響を受ける深刻な脆弱性
- CVSSスコア6.5のミディアムレベルの危険度
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Windows系OSのInterconnection Sharing機能にDoS脆弱性
MicrosoftはWindows系OSのInterconnection Sharing(ICS)機能において深刻なDoS脆弱性(CVE-2025-21254)を2025年2月11日に公開した。この脆弱性はOut-of-bounds Readの問題に分類され、攻撃者が隣接ネットワークから特別に細工されたパケットを送信することで、対象システムのサービス停止を引き起こす可能性がある。[1]
影響を受けるシステムは、Windows 10の複数バージョン(1809、21H2、22H2)やWindows 11(22H2、23H2、24H2)、さらにWindows Server 2019、2022、2025のCore installationを含む広範なものとなっている。この脆弱性の深刻度はCVSSv3.1で6.5(ミディアム)と評価され、認証なしで攻撃可能という特徴を持つ。
MicrosoftはこのDoS脆弱性に対するセキュリティアップデートを提供しており、影響を受けるすべてのバージョンに対してパッチを公開している。Windows 10 Version 1809ユーザーには10.0.17763.6893、Windows Server 2022ユーザーには10.0.20348.3207など、各バージョンに応じた更新プログラムが用意されている。
影響を受けるWindowsバージョンまとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン |
---|---|---|
Windows 10 | 1809, 21H2, 22H2 | 17763.6893, 19044.5487, 19045.5487 |
Windows 11 | 22H2, 23H2, 24H2 | 22621.4890, 22631.4890, 26100.3194 |
Windows Server | 2019, 2022, 2025 | 17763.6893, 20348.3207, 26100.3194 |
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サービス拒否攻撃について
サービス拒否攻撃(Denial of Service:DoS)とは、システムやネットワークのリソースを枯渇させ、本来のサービスを利用できない状態にする攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システムやネットワークの可用性を低下させる攻撃手法
- 大量のリクエストやパケットを送信して負荷をかける
- 正規ユーザーのサービス利用を妨害する
今回のWindows ICの脆弱性では、特別に細工されたパケットによってOut-of-bounds Readが発生し、サービスが停止する可能性がある。この脆弱性は認証なしで攻撃可能であり、隣接ネットワークからアクセス可能なため、早急なパッチ適用が推奨される。
WindowsのICS脆弱性に関する考察
WindowsのICS機能における今回の脆弱性は、ネットワーク共有機能の基本的な部分に影響を与える重要な問題である。特にホームネットワークやスモールオフィスでは、インターネット接続の共有にICS機能を利用するケースが多く、攻撃者が隣接ネットワークから認証なしで攻撃可能という点で、その影響は看過できないものとなっている。
今後の課題として、ICS機能のセキュリティ強化とともに、代替となるネットワーク共有手法の検討も必要となるだろう。特にWindows Server環境では、より堅牢なルーティング機能やNATの実装を検討するべきだ。また、クラウドサービスの活用やVPNの導入など、より安全な接続方式への移行も視野に入れる必要がある。
MicrosoftにはICS機能の抜本的な見直しと、より強固なセキュリティ機能の実装が期待される。特にOut-of-bounds Readの問題は深刻なバグとなる可能性が高く、今後同様の脆弱性が発見されないよう、コードの品質管理をさらに強化する必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21254, (参照 25-03-05).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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