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公開：2025-03-20

Closerが業界最速の不定形物バラ積みピッキングロボットを開発、デリモの麺惣菜ラインに導入

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Closerが業界最速の不定形物バラ積みピッキングロボットを開発
• 株式会社デリモの麺惣菜ラインにPickPackerを導入
• 日本惣菜協会の革新的ロボット研究開発事業の一環として実施

PickPackerによる麺惣菜ライン自動化の実現

AIロボット開発のCloser社は、不定形物バラ積みピッキングにおいて業界最速となる技術を搭載した小袋移載ロボットPickPackerを開発し、2025年3月18日に株式会社デリモの麺惣菜ラインへの導入を発表した。本プロジェクトは経済産業省の令和6年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業の一環として、一般社団法人日本惣菜協会が主体となって推進されている取り組みだ。^[1]

Closer社は業界初となる麺惣菜盛付全工程のロボット化を実現した「麺惣菜盛付工程統合ロボットシステム」の開発において、めんつゆ投入工程を担当することになった。本システムは中小企業を含むあらゆる惣菜メーカーが安価にロボットシステムを導入できることを目指しており、食品産業における自動化の新たな可能性を切り開くものである。

PickPackerは常時1200食/時間という業界最速の処理能力を実現している。このシステムは3DビジョンAIによる不定形状の小袋認識技術と、セイコーエプソン株式会社との協力により実現した高度なロボット制御技術を組み合わせることで、高速かつ高精度な作業を可能にしている。

PickPackerの主要機能まとめ

不定形物バラ積みピッキングについて

不定形物バラ積みピッキングとは、形状が一定でない物体を個別に取り出して移動させる作業のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 形状や大きさが一定でない物体の認識と把持が必要
• 高度な画像認識技術とロボット制御が不可欠
• 食品工場などでの自動化が困難な工程の一つ

食品産業、特に惣菜工場では不定形物の盛付作業が多く存在し、従来は人手に依存せざるを得なかった。PickPackerのような自動化システムは、食品産業における人手不足の解消と生産性向上に大きく貢献することが期待されている。

PickPackerによる食品工場自動化に関する考察

PickPackerの開発により、これまで自動化が困難とされてきた食品工場の不定形物handling作業に大きなブレークスルーがもたらされた。特に中小規模の食品メーカーにとって、導入しやすい価格帯でのロボットシステム提供は、深刻化する人手不足への有効な対策となり得るだろう。

一方で、食品工場における自動化システムの導入には、衛生管理や品質管理の観点からさらなる課題が残されている。ロボットシステムの洗浄・消毒方法の確立や、不具合発生時の迅速な対応体制の構築など、運用面での整備が今後の重要な課題となるはずだ。

今後はAI技術のさらなる発展により、より複雑な食品handling作業への対応が期待される。また、複数のロボットシステムを連携させた統合的な生産ライン構築など、食品工場全体のスマート化に向けた取り組みも加速するだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「クローサー、業界最速*の不定形物バラ積みピッキングを開発・導入 | 株式会社Closerのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000096877.html, (参照 25-03-20).
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2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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