【CVE-2025-1325】WP-Recallプラグインに重大な認証バイパスの脆弱性、任意のショートコード実行が可能に
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記事の要約
- WP-Recallプラグインに認証不備の脆弱性が発見
- 認証済みユーザーによる任意のショートコード実行が可能
- バージョン16.26.10以前の全バージョンが影響を受ける
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WP-Recallプラグイン16.26.10の認証バイパスの脆弱性
WordPressプラグインのWP-Recall – Registration, Profile, Commerce & Moreにおいて、認証バイパスの脆弱性が発見され、2025年3月8日に公開された。この脆弱性は、rcl_preview_postというAJAXエンドポイントに適切な権限チェックが実装されていないことに起因しており、認証済みユーザー(Subscriber以上の権限)が任意のショートコードを実行可能な状態となっている。[1]
CVSSスコアは6.3(Medium)と評価されており、攻撃者がネットワーク経由で攻撃を実行できる可能性がある。この脆弱性は、攻撃の複雑さが低く、特権が必要で、ユーザーの操作は不要とされており、影響範囲は機密性、整合性、可用性のすべてにおいて低レベルと判定されている。
WordFenceのセキュリティ研究者であるKrzysztof Zajacによって発見されたこの脆弱性は、バージョン16.26.10以前の全てのバージョンに影響を及ぼす。プラグインの開発者は脆弱性の報告を受け、対応策の実装を進めており、ユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。
WP-Recall脆弱性の詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1325 |
影響を受けるバージョン | 16.26.10以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | 認証バイパス(CWE-862) |
CVSSスコア | 6.3(Medium) |
発見者 | Krzysztof Zając(WordFence) |
公開日 | 2025年3月8日 |
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ショートコード実行について
ショートコード実行とは、WordPressにおいて特定の機能やコンテンツを簡単に埋め込むことができる機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- プラグインやテーマが提供する機能を簡単に呼び出せる
- 記事やページ内で動的なコンテンツを表示可能
- 管理者が意図しない実行により、セキュリティリスクとなる可能性がある
WP-Recallプラグインの脆弱性では、rcl_preview_postエンドポイントの認証不備により、Subscriber権限以上のユーザーが任意のショートコードを実行できる状態となっている。この問題により、攻撃者がプラグインの機能を悪用して予期しない動作を引き起こす可能性があり、早急な対応が必要とされている。
WordPress用プラグインの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サードパーティ製のコードによってサイトのセキュリティが損なわれる典型的な例として注目に値する。プラグインの開発者は機能の実装に注力するあまり、セキュリティ面での考慮が不十分になりがちであり、特に認証やアクセス制御に関する脆弱性が頻繁に報告されているのが現状だ。
今後の課題として、プラグイン開発者のセキュリティ意識向上と、WordPressコアチームによるより厳格なセキュリティガイドラインの策定が必要となるだろう。プラグインのセキュリティレビューをより厳密に行い、潜在的な脆弱性を事前に発見できる仕組みの構築も検討に値する。
最新のセキュリティ対策として、WordPressプラグインの自動アップデート機能の活用や、定期的なセキュリティ監査の実施が推奨される。また、プラグインの選定時には開発者のセキュリティへの取り組み姿勢や、アップデート頻度なども考慮に入れる必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1325, (参照 25-03-26). 1576
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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