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【CVE-2025-2689】Yii2フレームワークにデシリアライゼーションの重大な脆弱性が発見、早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Yii2フレームワークにデシリアライゼーションの脆弱性
  • 2.0.45以前のバージョンが影響を受ける深刻な問題
  • リモートからの攻撃が可能で対策が急務

Yii2のSortableIteratorに発見された深刻な脆弱性

Yiisoft社のPHPフレームワークYii2において、バージョン2.0.45以前に重大な脆弱性が発見され、2025年3月24日に公開された。この脆弱性は symfonyfinderIteratorSortableIterator.php ファイルの getIterator 関数に存在するデシリアライゼーションの問題で、リモートからの攻撃が可能となっている。[1]

この脆弱性は既に一般に公開されており、攻撃コードが利用可能な状態となっているため、早急な対応が必要とされている。CVSSスコアは3.1版で6.3(深刻度:中)と評価され、認証済みの攻撃者による情報漏洩やシステムの改ざんのリスクが指摘されている。

影響を受けるバージョンは2.0.0から2.0.45まですべてのリリースで、システム管理者はアップデートによる対策を検討する必要がある。この脆弱性はCWE-502(デシリアライゼーション)とCWE-20(不適切な入力検証)に分類され、複数のセキュリティ上の問題を含んでいることが明らかになった。

Yii2の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-2689
影響を受けるバージョン 2.0.0から2.0.45
脆弱性の種類 デシリアライゼーション、不適切な入力検証
CVSSスコア 6.3(CVSS 3.1)
攻撃条件 リモートからの攻撃が可能、認証が必要

デシリアライゼーションについて

デシリアライゼーションとは、シリアル化されたデータを元のオブジェクトに復元するプロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムの状態やデータ構造を保存・復元する機能
  • 異なるシステム間でのデータ交換に使用される重要な仕組み
  • 不適切な実装により深刻なセキュリティ脆弱性となる可能性

Yii2フレームワークの脆弱性では、SortableIteratorクラスのgetIterator関数におけるデシリアライゼーション処理に問題があることが判明している。この脆弱性を悪用されると、攻撃者は信頼できないデータを送信することで、サーバー上で意図しないコードを実行される可能性がある。

Yii2フレームワークの脆弱性に関する考察

Yii2フレームワークは多くのWebアプリケーションで使用されているため、今回の脆弱性の影響範囲は非常に広いと考えられる。特にデシリアライゼーションの脆弱性は、攻撃者によって悪用された場合にシステム全体に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早急なアップデートが推奨されるだろう。

この脆弱性への対応として、開発者はアプリケーションのコードレビューを実施し、信頼できないデータのデシリアライゼーションを避けるべきである。また、今後のフレームワーク開発においては、セキュリティテストの強化やコードの厳密な検証プロセスの導入が必要となってくるだろう。

長期的な対策としては、PHPエコシステム全体でのセキュリティ意識の向上が重要となる。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティ全体でのセキュリティレビューの強化や、脆弱性報告の仕組みの整備が求められている。今後はより強固なセキュリティ対策の実装が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2689, (参照 25-03-26).
  2. 2650

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