【CVE-2025-0723】ProfileGridプラグインにSQLインジェクションの脆弱性、ユーザーデータの漏洩リスクが浮上
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記事の要約
- ProfileGridプラグインにSQLインジェクションの脆弱性が発見
- バージョン5.9.4.7以前の全バージョンが影響を受ける
- 認証済みユーザーによるデータベース情報の抽出が可能
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ProfileGrid WordPress用プラグインの深刻な脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「ProfileGrid - User Profiles, Groups and Communities」において、バージョン5.9.4.7以前に深刻な脆弱性が発見されたことを2025年3月22日に公開した。この脆弱性は認証済みユーザー(Subscriber以上の権限)がSQLインジェクション攻撃を実行可能であり、CVSSスコアは6.5(Medium)と評価されている。[1]
この脆弱性は、ridとsearchパラメータに対する不適切なエスケープ処理と、既存のSQLクエリに対する不十分な準備が原因で発生している。攻撃者は追加のSQLクエリを既存のクエリに付加することで、データベースから機密情報を抽出することが可能となっている。
Wordfenceの調査によると、この脆弱性はブラインドSQLインジェクションとタイムベースSQLインジェクションの両方の手法を用いて悪用可能であることが判明した。この脆弱性は【CVE-2025-0723】として識別されており、CWE-89(SQLインジェクション)に分類されている。
ProfileGridの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0723 |
影響を受けるバージョン | 5.9.4.7以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 6.5(Medium) |
必要な権限 | Subscriber以上 |
報告者 | Ivan Kuzymchak |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 不正なSQLコマンドを挿入してデータベースを操作する手法
- データの漏洩や改ざん、システムの破壊などが可能
- 適切なバリデーションとエスケープ処理で防御可能
ProfileGridプラグインの脆弱性では、特にブラインドSQLインジェクションとタイムベースSQLインジェクションという2つの手法が使用可能であることが判明している。これらの手法を使用することで、攻撃者はデータベース内の機密情報を段階的に抽出することが可能となっている。
ProfileGridプラグインの脆弱性に関する考察
ProfileGridプラグインの脆弱性は、ユーザー管理システムにおける基本的なセキュリティ対策の重要性を再認識させる事例となっている。特にWordPressのような広く普及したプラットフォームでは、プラグインの脆弱性が多数のウェブサイトに影響を与える可能性があるため、開発者側の徹底的なセキュリティテストが必要不可欠だ。
今後の対策として、開発者はSQLクエリの構築時にプリペアドステートメントを使用し、すべてのユーザー入力に対して適切なバリデーションとエスケープ処理を実装する必要がある。また、権限管理についても見直しを行い、必要最小限の権限でのみ操作を許可するような設計への改善が望まれるだろう。
この事例を教訓として、WordPressプラグイン開発におけるセキュリティガイドラインの整備と、定期的な脆弱性診断の実施が重要となる。開発者コミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、より安全なエコシステムを構築していく必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0723, (参照 25-03-29). 1996
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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